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宝塚花組「アデューマルセイユ/ラブ・シンフォニー」観劇感想 [観劇感想(宝塚)]

宝塚大劇場 9月22日(土)11時公演 2階10列センター

今回は初日明け2日目の11時公演、つまり開いて2日目の舞台を見ることができました。花組だけど春野さんは完成度が高いので期待していたら、期待以上の仕上がりに大満足!
ただ、お芝居は大人向け。子供には理解できない。幼児にはあの人情の機微、深い情感はわかるまい(わかったらコワイ)。私は何度でも見たい。

以下ネタばれもあり。

ミュージカル・ピカレスク「アデュー マルセイユ」 小池修一郎

良かった。なんというか、大人の乙女心を鷲摑みにするような・・そういう胸がキューンとする感覚。久しぶりに味わったわ。特に春野さんのファンではないんだけれど、あまりにカッコイイ男が造形されていた。惚れてしまうってば。帰りにスチール買ったもん。
春野さんももちろんだけど、小池修一郎先生に惚れ直したかも。ストーリーといい演出と言い、めちゃ好み。最近小池作品がツボにくる。

ストーリーがかなり緻密で繊細で計算された映画のようで、だから大人の女である私は大感動したのだけれど、子供には難しすぎて理解できなかったようで、途中から寝ていた・・。

<ジェラール(春野)>
少年ころに理由アリで故郷を離れ、NYで成功して戻ってきた男。これだけでも萌えるプロフィールなのに、まだまだ「おお!」っていうところがあって。ストーリーは読めるのだけれど(小池作品はいつもそうだ)、それでもドキドキしながら先が楽しめる(←ココがツボなのだ。展開がわかりきった「水戸黄門 スペシャル」をわくわく見るような安心感と満足感に近い)。そういう展開なのだけど、後から思い起こしてまったく不自然に感じさせない春野さんの演技力! 感動だ。歌は絶品。今回、歌も堪能できた。
春野ジェラールは、「これ以上のいい男は居ないだろう・・」と言うほどのかっこいい男。宝塚歌劇の最高の部類に入る「男」を造形していたと思う。春野さんの集大成として、最後にこの役というのは本当に嵌っていた。おそらく脚本どおりの最高の造形。
・・と絶賛するほど良かったの。ラストシーンは、遠くNYで新しい人生に踏み出すジェラールを見送るみんな・・・という演出が退団公演らしくて良かったです。

<マリアンヌ(桜乃)>
せっけん工場のお嬢さん。が、工場が倒産後は女性解放運動に(どうやって生計たててるのだろう?)。お嬢さん育ちらしく純粋でまっすぐな女性で、ちょっと暗い過去のあるイイ男が惚れやすいタイプ(うらやましい)。ジェラールもモーリスも、そういう意味で同じタイプかも。
マリアンヌは桜乃さんに似合っていた。合った役で良かったんだけど―――台詞が聞き取りにくい。あと歌が・・・。可愛いし演技はいいのだから、頑張って欲しいです。
あの役作りから推定すると、ちゃんと大学受かって市長になるかは???だけどね。ジェラールが帰ってきて市長になり、マリアンヌは市長夫人に納まってそうだ。

<シモン(真飛)>
ジェラールの幼馴染で、ずっと故郷に居て成功した人。マルセイユの夜の世界で成功しているが、裏の世界には手を出していないと言う、ある意味すごい人物。ホテルやらカジノやら経営しているくらいなのに、恋人に言われて「せっけん」を手作りしてそこに恋人の姿を彫刻するような可愛いところがあって~社会的に成功した男に少年の心!・・こっちも女心を掴んで離さない男だ。
マトブん、こういう役もいいね。ただこれは小池さんに注文だけど、シモンとモーリスの配役逆のほうがストーリーが面白かったのでは?と思ったのだ。マトブんがモーリス(暗い過去をもち復讐を綿密に計画、誰も信じない表裏のある男)、壮くんがシモン(明るい親友、平凡に幸せな人生、裏の面なし)でも面白かったかもね。
あとシモンは二人の子分(真野&華形)をいつも連れているんだけど、オリオンって従業員の採用は容姿端麗が第一条件か、と思ったのだった。

<ジャンヌ(愛音)>
最近事前情報を入手しないで行くので・・驚いた。と言いたいとこだけど、声を聞いた途端にすぐにわかったわ。ちょっと力強い愛人で、これくらいじゃないとシモンレベルの男を尻に敷けない。クラブ一の歌姫ってほどじゃなかったが、迫力のダンサーなんだろうな。
客にも従業員にも「姉後肌」で、人気ありそうな女性ですね。

<モーリス(壮)>
父を殺されその意思を継ぐために市長になろうとしている市議会議員。そのために裏の組織と手を結び破滅してしまった。・・パパは地下水道で泣いているな。よく考えれば、モーリス父って可哀想。不正を告発するつもりが果たせず殺され、命を懸けた大事な文書は十数年もシモンのポケットの中で眠り続け、期待の一人息子は自分の死のせいで悪の道へ。
モーリスのことも。好青年で裏がありそうに見えない。マリアンヌとお似合いって感じだが、ちょっと押し付けがましい? 割とあっさりマリアンヌに振られ(最初から振られてた?)、あっさりジェラールに嵌められ、・・刑務所の中で悔しいだろうな。
モーリスのこの役が2番手の役なら、マリアンヌともっと良い仲だろうし、復讐も破滅ももっとドラマチックだったも>脚本。もっと「モーリス役」を書き込んで欲しかったの。

<ジオラモ(未涼)>
イタリアの富豪でマフィアの手先。「マルセイユルート確立のためにやってきました。人材スカウトしてます~悪党募集中!」と言う感じですね。超悪役、悪の親玉、黒幕というには未涼さんは線が細い。いや、未涼さん自体は大好きなタイプのジェンヌさんなんですが、この役ではもっと腹黒さを出してほしい>好きなだけに欲張りなのかも。
またこのカップルも奥様のほうが強そうでさ(笑)。この話、マリアンヌが女性解放運動しなくても、出てくる女性がみんな男性より強いような気が・・。

<リシャール(夏美)&ぺラン(星野)&フィリップ(立)>
重厚トリオ。リシャールの「スコーピオ」って、シモンの「オリオン」と対立している風だったけど、彼も夜の帝王なんでしょうか。リシャールのような濃い~男と張り合うとは、シモンもいい根性している若手リーダーなんですね。海千山千のぺラン警部と腹黒いリシャール氏が揃っていると、余計にジオラモ氏が弱く見えちゃう。一番強い立場のはずなのに~これちょいと未涼さんに厳しいキャストじゃないの。
正義の味方(ジェラールの味方だね)のフィリップ警部。かっこいいなあ。彼が出る前の最後の場面なんて、ほとんど水戸黄門状態で大変楽しかった。ご老公様役をジェラールと分け合ったって感じですね。

この作品、きっとDVD買うだろうな。気に入ったもの~かっこよすぎ。

グランド・レビュー「ラブ・シンフォニー」中村一徳

宝塚らしいショー。さすが中村B先生という雰囲気のレビューでした。B先生、最近はラインダンスは1回なんですね。宝塚初心者に見て欲しい感じで、オーソドックスで安心してタカラヅカの世界を堪能できますわ。

1.プロローグ・・・これぞタカラヅカ。こういう場面を最初にもってくるとは。
2.ラブ・ゲーム・・ジゴロな壮くんメインな場面。これもタカラヅカの定番。
3.花の愛・・まとぶんメインの甘甘宝塚を堪能する場面。
4.ラテン・シンフォニー・・・ちょっとだけ驚いた蝶々のセット。総踊りの場面なので、前列から後列にいくにつれ、少しずつ衣装が簡素になっていく。これぞ序列が一目瞭然なタカラヅカ! ソビエト連邦崩壊後、一目で序列がわかるのはタカラヅカだけ。
5.スペイン交響楽・・スパニッシュもタカラヅカの定番ですね。
6.フィナーレ・・大階段の黒タキシードの男役の艶舞!!!これぞ(以下略)

大変「タカラヅカ」を堪能できるショーでした。春野さんの歌は絶品だし。マトブんや壮くんはカッコイイ。違うタイプであることもGood! 未涼さんは好みのタイプで、真野さん華形さんもいい。ナンを言えば、娘役。トップ以下、男役を従えるほどの娘役が居ないような気がする・・。あと桜乃さんの歌。もうちっと何とかしてください。お願い。

<おまけ>
終演後プチミュージアム見たら、春野さんの歴史(?)のような内容のVTRが流れており、「失われた楽園」の新人公演が春野さん主演だったのを思い出した。・・いまの春野さんで「失われた楽園」も見たいぞ。あれも小池作品だっけ。当時すごいお気に入りだった。
プチミュージアムの構成が変わっていて、ベルサイユのばら特集だった。馬車に乗れたり、背負い羽根を用意してあったり・・サービスアップ。私は恥ずかしかったので娘だけが体験させてもらい写真を取った。子供ばかりがやっていた。やはり大人は気恥ずかしい・・。


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コメント 4

ゆうじゅ

こんばんは!
私も三日目に観ました!!
ほんと、ジェラールの男の色気にきゅん・・・
シモンの美しさと少年の心にまたもやきゅん・・・

小池作品は当たり外れが多くてどきどきだったけど、ほんとサヨナラにふさわしい重厚な感じの作品だったですねー

ショーも楽しかったし!!
しかし、マトブさんのピンクのシーン(花の愛)、楽曲と雰囲気が合ってなかったような・・
あと、やはりトップ娘役、歌がんばってほしかった・・・・

もう一度いくつもりです!!
by ゆうじゅ (2007-09-26 00:06) 

えりあ

ゆうじゅ様 コメントありがとうございます。

ジェラールの大人の影ある色気とシモンの大人の少年心!
私も~キュンキュンでした。さよなら公演に相応しい作品ですよね。

ショー、実はマトブさんのあの花の愛・・私も違和感を感じていました。
曲と雰囲気(衣装?)があってなかったのですね・・すっきりしました。

娘役に関しては、本当に同意。

私もまたいく予定です!
まだ幕が開いたばかりなので、めいっぱい堪能しておきたいですね!
by えりあ (2007-09-26 10:43) 

sumire

私も娘(8才)と、横浜から大劇に足を運ぶつもりなのですが、
子どもには難しいですか~(@_@)
娘もおささんファンなので最後だから。。と思ったのですが。。
質問攻めにあったらどうしよう(^_^;)
でも、おささんの歌声楽しみです!
by sumire (2007-10-12 02:09) 

えりあ

sumireさま

niceありがとうございます。そしてまた遅くなってごめんなさい。
季節の変わり目(というより急に寒くなった)はご注意です。。

8歳なら、うちの6歳よりお姉さんなので、もう少し楽しめると
思います。カッコイイおささんはたっぷり堪能できますから!!!

ストーリーはそんなに難しくないのですが、なんだか、
言葉にできない「伝えたいこと」が満載な感じなので、
子供に説明しにくかったです~ここは「もう少し
大人になればわかるのよ」と言う感じでしょうか・・。

おささんの歌は絶品なので、楽しんでくださいませ~!
by えりあ (2007-10-15 18:34) 

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