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梅田芸術劇場「ノートルダム・ド・パリ」 [観劇感想(その他)]

梅田芸術劇場『ノートルダム・ド・パリ』

2013年3月22日(金)14時 3階4列


フランス発のミュージカル・スペクタキュラー『ノートルダム・ド・パリ』
見てきました。フランス発って感じですね~以前見た『十戒』を思い出す。
歌うヒトと踊るヒトがぱっきり分かれていて、どちらもハイレベル。
踊りのほうがアクロバティック過ぎて眼を離せない。すると字幕を見損ね歌詞が分からん。
でも声と曲が余りに美しいので、意味不明ながら耳はうっとり聞きほれる。
・・という感じが同じ。曲は凄く良くて、これまた耳に残るというのも同じ。
眼も耳も歎美しました。なかなか面白かったです。


以下ネタバレいっぱいあります。





フランス引っ越し公演『ノートルダム・ド・パリ』


海外ミュージカルは、まず楽曲が素晴らしく美しい。
そして歌う人が歌えて上手いのは当然で、声も大変ヨロシイ。
踊る人は、ストーリーそっちのけで目を離せなく程、激しく華麗に踊りまくる。
曲、歌、ダンス、どれをとっても素晴らしい!!

とまあ海外ミュージカルは大好きだったのだが、今日はっきり気付いた。
私にとっては「小池修一郎先生の潤色演出がないと、魅力半減・・・」と言うことに。
私は「そのまま引っ越し公演」では心から浸って満足できないみたいなのね。
小池先生というフィルターを通して、ストーリーを日本人好みに脚色し、
日本の文化背景に合わせたアレンジをしたものが好きなのよ。
演出も、スーッと流れるように、それで居て変化のある場面転換をして欲しいの。
(フランスのは、パキパキと音が聞こえるほど場面転換がはっきり分かる・・のに
同じような場面が続くのだ・・ちょっと眠気が・・。)
『エリザベート』も『ロミオとジュリエット』(多分)も、宝塚版の脚本演出が好きだ。
小池先生の潤色演出が、ものすごく私の好みだと言うことがよく分かりました。


あと海外ミュージカルで好みじゃないのは、脚本演出以外に、衣装。
これはほぼ100%の割合で、不満。大抵、地味で質素に感じる。
今回も、時代背景を考えれば、豪華な衣装も有のはずが・・あれ普段着ですか?
経費節約ですか? と言いたくなるような地味で簡素な衣装でした。
まあ私の観劇ベースが宝塚なので、おそらく世界一豪華な舞台衣装を見慣れている
のが原因でしょう。コスプレとキラキラが足りない・・。
それは役者さんにも言える。うーん、こちらも大抵の場合、美形度が不足する・・。
特に女優さん。なんかゴツく感じるのですね。

歌、ダンス、曲は最高なんですが、衣装と容姿にキラキラが不足する。
まあそんな感じです。この作品は宝塚での上演はありえないと思いますので、
私好みのものは見られない・・可能性が高そうです。


全然感想になってませんね。ではストーリーについて。


登場人物は7名。(歌のある方)←入り口で「主な人物と人物相関図」をくれた。助かる!
エスメラルダ(ヒロイン。ジプシーの妖艶な美少女らしい)
ガジモド(ノートルダム寺院の鐘付き男、孤児でセムシな超ブ男設定)
フェビュス(近衛隊長、婚約者有の美男子設定)
司教フロロ(ノートルダムの偉い僧侶。ガジモドを拾って育てた恩人)
クロパン(ジプシーの団長? エスメラルダの兄的存在)
詩人グランゴワール(ジプシーのところへ迷い込んだ詩人。語り手?)
フルール(フェビュスの婚約者のお嬢さま・・らしい)

こんだけ。後は後ろで踊ってる人が数十名。登場人物は7名か・・。



感想としては・・ヒロインのエスメラルダが、可哀想過ぎる
「3人の男に愛され」とあるが、本人希望は1名のみ。しかもその1名フェビュスは「浮気」。
本命は他に居て、「浮気するけどいいよね~神様、1回だけ~」ってな感じ。
あらすじには、「エスメラルダと愛し合うが、彼女が捕まってしまうと心変わりして
婚約者の元に戻る」と書いてあるが、違う。心変わりなんてしてない。
彼の心は最初から最後まで、ずっと婚約者フルールにあった。
フェビュスはいつもフルールと一緒に居る。ずっと仲良さそうに寄り添って。
エスメラルダには最初から真剣さがない。どう見てもちょっと遊んでみただけ。
フルールもそれが分かってるから、すぐに許すのね。
と言うわけで、フェビュスには怒りしか湧かない>「愛」じゃないもの、それ。


次は司教フロロですが。コレも勝手に一目惚れして、勝手に苦悩して、勝手に解決して
その結末を勝手に押し付けられて(しかもその結末が「絞首刑」ってアンタ)
エライ迷惑。大迷惑。「愛している」と真剣に苦悩を歌い、「愛している」と彼女に
迫るのですが・・どう見ても「それ欲情してるだけ」というのが哀しい。
あの迫り方では、大抵の女は引くよ。さすが聖職者というか・・真面目だったのね。
一回思いを遂げたら満足しそうで、そのあと「私を堕落させた」と死刑にしそう。
(ありゃ、エスメラルダがOKでも拒否でも、結末は同じか。ひどい迷惑男だ)
「愛している」というなら、彼女の何を愛したの?と問いたいね。
踊っているところを見たって、一目ぼれらしいが、「愛する人のことを考える」という
感情がまるまる抜けてて。終始自分の事だけしか言ってない。
「居ると心が苦しいから消えろ→絞首刑」ってひどすぎ。
(時代背景を考えたら、当然の思考なのかな・・聖職者を堕落させるもの=魔女)


最後にカジモド。心で言えば、彼だけが本当にエスメラルダを愛していた。
でも、容姿が・・あまりに。エスメラルダにとっては最初から対象外の男。
男のジャンルに入ってないかも。
それとカジモドさんもエスメラルダに惚れた理由が・・苦しんでいるときにお水を
くれたことらしいが。あれ、水を持っていってやれって言ったの、クロパン氏です。
ここ、エスメラルダが自発的にお水を持ってってあげた、なら良かったのに、と
思いました(なぜかクロパン氏が何度も「持ってけ」と彼女を押すしぐさをする)
一番純粋に愛してくれたと思うけど、でも・・ねえ。ごめん選びにくいわ。
(*カジモドが梶本と漢字で聞こえて仕方なかった・・)


この3人から選べと言われたら、私でもフェビュスにするかもしれん。
一見選択肢が多そうで、実は究極の選択になってるところが、なんとも。
フロロ司教が絡んでこなかったら、「男に騙されたんだよ、可哀想に」で済んだ話か。


私がエスメラルダなら、グランゴワールを選ぶなあ。
一応形式上の夫なんだし、インテリだし。一番いいと思うんだけど(話が変わる)
同じジプシーのクロパンでもいい。兄みたいだけど、愛はあるだろうし。


なんだかずっと以前に見た『テス』という映画を思いだした。
中身は無知無学の平凡な美貌の娘が、その美貌ゆえに不幸になる話。
エスメラルダも似てるな。本人は(クロパンとの場面を見てれば)
普通のいい子なのに、美貌というか色気のせいで、ひどいめに合わされてしまった。


カジモドが最後に元凶のフロロを殺してくれたけど、フェビュスは放置だし。
フェビュスだけ何もマイナスなしですか? 釈然としないわ。


という感想でした。



キャストについて。
上で「グランゴワールを選ぶわ!」と書いたのには、私の希望も入ってる(笑)
この役者さんの声が、一番私好みに美しかったのだ。素晴らしい美声。
ずっと聞いていたくて、字幕を見る気もなくなるほど、聞きほれた。
歌は全員上手いから、後は声の好みよね。グラングゴワールの声が一番素敵。
一番沢山歌ってたので、嬉しかった。最後にカーテンコールで一人アカペラで
主題歌を歌ってくれたの。多分日替わりだと思うけど、超嬉しかった。

クロパンさんもドスの効いた低音で素敵でした。
お顔のメイクが凄かったけど。歌舞伎?って思いましたわ。

司教フロロも素敵なおじさま声。黒いマント着て出てくる場面が多かったし、
外見は『薔薇の名前』のショーン・コネリーみたいだった。
迫り方を間違えなければ、彼イケたかも?という雰囲気も。

カジモドも気迫のある歌声だったね。外見というか、あの脚の引きずり方、
体の傾け方は素晴らしい演技力だ! カーテンコールでは普通に歩いて出てきて、
ふっとカジモドの歩き方をすると、あっという間にカジモドに。驚いた。凄いわ~!

フェビュスは美男設定だが、私の好みではないな(そんなのどうでもいいね)
ハーレクインロマンスのヒーローは必ず短髪の黒髪だが・・やっぱりそうなんだなと納得。
声も美声だが好みではなかった。

エスメラルダは、物語で言ってるような「妖艶な美少女」に見えない(ごめんなさい)。
なんか普通の女子やん・・全然色っぽくないよ・・・あれで欲情って?>フロロ?
私にはエスメラルダの色気が分かりませんでした。
フルールも。あらすじ読むとお嬢様設定らしいが、お嬢様にみえん。
仕草とか動きが、エスメラルダと同じに見える。普通の娘じゃないか。
ジプシー娘と立ち居振る舞いの変わらんお嬢様ってなんじゃそれ。
衣装も同じ感じだし、全然お嬢様らしさが見えなかったのが残念。
もっとエスメラルダを自然ににじみ出る色気のある元気で優しいジプシー娘に、
フルールを気位の高い上品なお嬢様に見せてほしかった・・。衣装の力って大きいな。


歌が素晴らしかったので、やはり帰りにCD買ってしまいました。
楽曲の魅力って大きいですよね。当然、それを美声できちんと歌うのが前提ですが。
今回はフランス・ミュージカルなのに英語だったので、歌詞も時々は分かりました。
字幕も簡単に出てたしね(あまり見てない。ダンサーばっかり見てたから)


ダンサーは「凄い」の一言。壁よじ登りから、吊り輪、鐘を使った空中ブランコ?
マット運動、格子塀を使ったダンスとか、どの場面も素晴らしかった。
アクロバットではない簡単にみえる踊りでも、凄く上手いのが分かる。
私はダンスはあまりよく分からないけど、手の角度、足の上げ方、体の倒し方とか、
凄いのがわかったくらい。ほんとボーっと見ほれてしまうダンスでした。
(ストーリーが単純でよかった)



開演が15分近く遅れて、何もアナウンスなし。うとうと寝てしまいましたよ・・
宝塚は時計のように時間に正確なので、当然だと思ってしまいますが、
東京公演とか行くと、鉄道ミステリーのようなスケジュール組んでしまうことが
あるもんね。10分も遅れようもんなら、乗り遅れるわ!!)
時間通りというのは、やはり大変なことなのですね。


眼(いつも使ってない部分)と耳で、思いっきり堪能しました。
楽しかった。でももし機会があれば小池先生に潤色演出してみて欲しいな・・。


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