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新歌舞伎座「舟木一夫 特別公演」 [観劇感想(その他)]

歌舞伎座「舟木一夫 特別公演」
2013年12月8日〔日)16時~19時 3階


去年の舟木一夫特別公演がとても楽しかったので、今年も行こうと思っていた。
宝塚雪組公演と公演時期が重なっており、かなり厳しい。なので日曜日に強行。
日曜日の夜、一人で3階席って・・・と思ったけど、そういう客は結構多かった(嬉)

さてさて。舟木一夫さん、やっぱり見に行ってよかった。楽しいし、歌は聞き応えがある。
2部の歌はほんとに「舟木一夫 on Stage」なんだ。68歳なのに凄いわ。声量もあるし。
これはお得だ。私は天童よしみさんと舟木一夫さんは絶対に行こう!と心に決めた。





第1部「いろは長屋の用心棒」
山本周五郎原作「人情裏長屋」より 脚本 井川公彦、演出 金子良次

山本周五郎原作の人情芝居ということで、しんみりするのか思ってたら、お笑い時代劇。
いやしんみり・・もするかもしれないけど、笑って笑ってなんかハッピーエンド?という
雰囲気で。舟木さん自身も、ショーのときに「変な芝居でしょ」って感じのことを。
「昔は、こういう笑える時代劇がいっぱいあったんだけどね」とお話されていた。
私はあまり見たことないので、時代劇の新ジャンルとして大変面白かった。

松浦兵ちゃん(舟木)は、汚い長屋で毎日のんべんだらりと暮らしている。
しかし道場破りOKなほどの剣の腕があり、まあモテモテ男前(時代劇に有り勝ちの設定)
そして長屋の娘の尻にに叱れつつ、楽しくだらしない毎日を送っている。
実は三千石の旗本の跡継ぎとのこと(父は健在なのか?一言も出てこなかったが)。
で、行かず後家の姉が縁談を持ってくるのを逃げ回る・・まあ楽しい毎日ですね。
悪徳質屋に追われて逃げてきた顔だけは強豪な角倉氏が、その姉と一目で恋に落ち、
その姉が連れてきた兵ちゃんの婚約者は長屋に迷い込んだ軟弱若侍(敵持ち)の恋人
主人公を置いて、周囲にラブラブの花が咲く・・この設定がたまらん(笑)
結局、いろいろあって、2組がまとまり、兵ちゃんは今まで通りぶらぶらと。
なんかハッピーエンドで終わった。特に大した事件もない、普通の生活を描いてて、
それがなんか楽しい。こういうのが「気楽な時代劇」というのだろうか。

場面転換の間、幕前で「浪花から来た駕籠かき2人組」が漫才をしてくれるんだが、
これが面白い。時事ネタや世相を上手に入れて、めっちゃ面白かった。
場面転換は新歌舞伎座らしく大変長いが、この漫才のお陰で全然気にならなかった。

イヤになるような場面や嫌悪感を感じる台詞もなく、タル~イ演出ながら、
結構満足した。


第2部「舟木一夫 シアターコンサート

日本と言う国を、そこで生まれた四季を愛でる歌を愛しているんだなあということが、
よく分かった。舟木さんのMCはとても面白い。笑えることももちろん多いけど、
「興味深い」の方の「面白い」が多くて、楽しい。

歌謡曲、流行曲、時代曲・・・それらは演歌とは違うそうな。私は全然知らなかった。
まず「歌謡曲」が、何を表現するのかが、舟木さんにも分からないらしい。
歌もいろいろあるらしく、時代と世相を反映しながら、歌のジャンルが形成され消滅し、
そうして歌い継がれる歌が生まれていくらしい。このあたりを研究したら、面白そう。
すごく研究しがい有りそうだし、論文書けるよ。もう書いてる人いるだろうな。
ポンチ絵か系統樹を見てみたい。

今日舟木さんのMC(というか解説)を聞き、お歌を聴いていると、なんとなく違いが分かり、
これは研究したら楽しそうだと感じたのだ。また「歌」を聞かせてくれるしねえ。
ほんっと68歳なのに、素晴らしい声量と声の艶。ご本人は、「60を超えると声は
とたんに衰える。40代から徐々に来るけどね。その衰えも年月の経過として楽しんで
もらえるように頑張る。」いつまでも18歳の歌い方じゃないから、60代の歌い方には
60代の声が合うってことね。「お客様も、一緒に年をとってくださってるし(笑)、
若いころと今じゃ、聞くほうも違っているから、この声で聞かせたい」って感じ。
でもすっごくイイ声。聞きほれるわ。
そういう昔の歌を聴いていて(その歌が流行った時代はしらんが)「いいなあ」と思い、
翻って最近の歌は、時代を超えて残りそうな歌はあるのかな・・?とか思う。

「最近は、四季が感じられなくなりました」とおっしゃる。服装も食べ物も。
いつでもミニスカにブーツで、好きなときに好きな食べ物が手に入る。
だから、叙情歌がなくなってきている・・と。分かるわあ。
「旬の食べ物」がクイズや試験の問題になるほどだ。そりゃ情緒もなくなるわ。
今の若い世代の歌って、集団で同じメロディを歌い、声の伸びもつやもない。
可愛い奇抜な衣装と化粧と笑顔で(踊りとはいえないレベルだよな)誤魔化して、
歌を聞かせるつもりはないように感じる。高校の文化祭のステージを見ている気分。
私もおばさんだわ・・と思いつつ、舟木さんのステージの客の中では若いらしい(笑)。
デビューなさったとき生まれてませんから(大笑)
「だから、われわれの世代が歌い継いでいかなきゃならないのかな・・」とも。
新歌舞伎座で主演される方、高齢化してるもんねえ。早乙女太一さんが異常に若いけど、
あとは60overが普通だもん。私より若い主演者って早乙女さん以外に見ないよーな。
もっともっと新歌舞伎座で座長ができる若い「歌手」が欲しいですね。
舟木さんの、日本への、日本の歌への愛と想いがひしひしと感じられるステージでした。
舟木さんに取材して論文書きたくなったよ>文化人類学かな、ジャンルが違う(笑)

最後のアンコールは替え歌にしてくださり、「上本町に~♪」とかご当地を入れてくれて。
そして30代、40代の方も来てくれて嬉しい~♪また気が向いたらきてください~♪とか
歌っていた(うろ覚え)。いや、私、熱狂的ではないが、舟木さんファンになった。
ああ、舟木ファンのおばあちゃんが生きていたら、語り合ったのに・・、惜しかった。

また来年も必ず行きます!(必ず行くのは、舟木さんと天童さん、これは外せないね)

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