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宝塚月組DC「アーサー王伝説」 [観劇感想(宝塚)]

宝塚月組DC「アーサー王伝説」
2016年11月1日(火) 梅田芸術劇場ドラマシティ 12時 19列センター


曲が日本のじゃない!宝塚では無い曲調、結構な音域。ああフレンチ・ミュージカル。
これは大変そう・・という歌。ただダンスはあまりフレンチしてなかったように思う。
歌ってたのは、アーサー、ランスロッド、メリアグランス。
モーガンやマーリンもソロあり。目立つ役とプログラムの写真の大きさが一致しない。
ソロや出番役割も含め、宝塚の序列と関係なく適材適所であった。

アーサー王、包容力が見事でした。孤独に耐え国民のために生きる姿が素晴らしい!
ランスロッド、主君の妻と恋に落ちる若者の動揺と恋心・・一目惚れられるのも分かる
イイ男だった(超美青年だしね)。メリアグランス、最初、2番手かと思ったほどだ。
カッコええわあ。モーガン、いやモーガンそのもの!なんて妖しい美女なんだ。
大迫力だ。モーガンが連れてる美少女コンビも目の保養。

1幕ラストがとっても好み。ラストシーンより好きだわ、あの演出。
楽しみました!面白かったけど、本公演なら人が余りそうなので別箱がいいですね。


201611月アーサー王.jpg

ネタバレあります。

ミュージカル 『アーサー王伝説』
The Musical ≪LA LEGENDE DU ROI ARTHUR≫
Produced by DECIBELS PRODUCTIONS, Dove ATTIA
International Licensing & Booking, G.L.O, Guillaume Lagorce, info@glorganisation.com
潤色・演出/石田 昌也


フレンチ・ミュージカルづいてますね、最近の宝塚。楽曲が全然違うので、
予備知識なしで見ても、フランス産だとわかりそうな感じ。曲調が独特なのだわ。
(フレンチミュージカルで、イギリスの時代劇か・・感慨深いな)
今回はその難曲を、まずメリアグランス氏がソロで歌い倒し、アーサー王は
ソロの全部がややこしそうな広域音階入り、主役だからソロが多い。
ランスロットとグィネヴィアのデュエットもまた美しい曲だった。
何となく、ランスロットとグィネヴィアの声がとても合っていて、素晴らしい
ハーモニーを聞かせてくれた。ビジュアル的にも、「この二人、お似合い」と
思ってしまいました。ストーリー的に、アーサーの決断に納得させられてる?
配役が(おおむね)見事に嵌っていたように感じました。適材適所は良いですね!


グィネヴィアの帰還祝いの宴、テーブルでコップを使って、手のアイリッシュダンス。
これ「ドン・カルロス」で見た!!!と懐かしく思い出しましたわ。
あれは石田先生ではなく、木村信司先生でしたけど。アイリッシュダンスってことは
ケルトの方々がやってるのが正統なんですよね(カルロスはスペインの話だった)
懐かしいと言えば、休憩中、ちょいと年配の方々が「エクスカリバーって宙組で
前にやってたね。似てるねえ」と話していた。宙組創立の作品『エクスカリバー』
ですね、私も見ました。もう20年近く前の作品だと思うけど、みんな覚えてるね。
あれは設定だけ取って、ハッピーエンドだった。
今回、原点の「アーサー王伝説」を初めてしっかり見ました。
そして「こういうストーリーだったんだ・・・」と知りました。
アーサー王って踏んだり蹴ったりやん。神様ひどすぎ(神様もそういってたけど)。


アーサー(珠城りょう)
ブリタニアの王様。前国王が部下の妻に横恋慕して産ませた息子、らしいが、
本人は捨て子の拾われっこだと思っている。なのに「王」になっている。
聖剣エクスカリバーを抜けば、血筋に関係なく王として認められるのだな?
じゃ血筋に関係ないなら、兄も優秀でもいいやんね?このあたりが分からん。
試合に勝ってないのに、勝手にエクスカリバーを抜きに行ったのは良いのかな・・
そこがもやもやした。あとはずっと筋を通していて、立派な立派な王様ぶり。
ちょっと弱気になるところも、周囲に恵まれ、励まされ、頑張っていた。
個人の感情を抑え、王として慈愛と包容力で国のすべてを包み込んで愛そう
とする姿勢が、「国民に慕われ、良い政治をする立派な王になりたい」という
強い意志を感じさせて、(それがこれからトップになるという珠城氏の立場と
相まって→というかそれを意識させてリンクさせてるでしょ?絶対)
大変客席に共感をもたらしたのであった。

堂々たる王様ぶりでした。低音が辛いところもありましたが、ソロもよかったし、
体格が良いので、騎士として、王としての落ち着きと包容力をさらに増強、
私にとって(全然好みのお顔じゃないのに)キュンとさせてくれる孤独な王様でした。
この先、「愛」溢れる人生であると思うけど、「恋」には無縁になるんだと思う。
孤独を背負って、万民を等しく愛して生きるんだろうなあ・・と思わせてくれた。
この人のお芝居、好きだわ。


グィネヴィア(愛希れいか)
若くてかわいくて純粋。メリアグランスと婚約させられたけど、やっぱり嫌い!
ということで破談。それで国に攻め込まれてしまいましたが、国と自分を救って
くれた隣国の王アーサーに純粋に好意を持つ。アーサーの方は一目ぼれ。
メリアグランスみたいにイヤじゃないし、優しくてカッコよくて素敵だから好きだし、
私のことを愛してくれるから、私も愛せる!結婚する!
という大変単純な思考で結婚を決意。たぶん、恋をしたことが無かった。
その直後に出会ったランスロットに一目ぼれ。これぞ初恋。
この時初めて彼女は、「好き」にいろいろな種類があることを知ったのだと思う。
アーサー王への「好き」はお父さんへの「好き」と同じだったことに気付いたのね。
ランスロットへの「好き」は全然違うことに。
自分の立場を理解し、一度は別れようとするけれど、無理。結局愛を貫いて、
二人で死ぬことで昇華させようとする・・が、アーサーは二人を許し、追放刑へ。
余りの予想外の展開に、彼女の心は許容範囲を超えてしまった。
アーサーの措置は、グィネヴィアにとっては死ぬよりずっと過酷なことだ。
(アーサーも言ってるけど、二人でこのまま死刑にされた方が幸せだったと思う)
ランスロットとグィネヴィアをあのまま死刑にしていたら(正式な法の執行なのだけど)
アーサーは悪く噂されたと思う。超一流の騎士と彼に命を救われた純粋な姫の
似合いの男女の純愛を妬んで、二人を死刑にした狭量な夫として。
そして、ランスロットとグィネヴィアの悲劇は愛の物語として語り継がれる・・
はずだった。なのにアーサーの「王として寛容な」行動により、アーサーは男を上げ
慈悲深き王として称えられ、ランスロットは主君の妻を盗んだ卑劣な男、
グィネヴィアは夫を裏切った悪女に堕ちてしまった。
このあと二人はどうしたか。ランスロット次第だと思うけど・・・過酷だ。
どこかで幸せになっているといいね。アーサーのためにも。
(お父さんが追いかけて行ったし、大丈夫かな)



ランスロッド(朝美絢)
湖の騎士。比類なき優秀な騎士。他国から遍歴してきたんですよね。
冴えた美貌の青年騎士。女たらし感が漂っているのに、彼もグィネヴィアと
出会って初めて「本当の恋」をしたのでしょうか。そうじゃなかったら、
尊敬して仕えた主君を裏切るようなことをする前に、清算するでしょうから。
初めての命を懸けた恋なんでしょうね~(二人とも、このシチュエーションで
余計に燃え上がってるような気がする)
グィネヴィアのところで書きましたが、彼のあの結末に驚いていましたね。
先のことなんて考えてなかったのに、ドッと過酷な未来が開けてしまった。
ラストの呆然とした表情が印象的でした。
途中の騎士の場面、グィネヴィアを助けに行くところなんて、かっこよかった!
さすがこの世で最も誉れ高き最高の騎士!湖の騎士と呼ばれる冴えた美貌が
燃え上がるところが萌えますね(笑)→単に私好みのお顔なのか。
どうでもいいけど、ランスロットとグィネヴィアとメリアグランスの場面、
「あ、みんな95期だ~人材豊富~♪」と思ってしまいました。邪念だ。

ポスターには掲載されており、プロググラムの衣装写真にも入ってましたが、
人物紹介写真は小さい。でも物語上、演出上、ランスロットは2番手に見える。
アーサー王との対比がとても見事だったと思います。この人の芝居も好きだ。


魔術師マーリン(千海華蘭)
冒頭から説明しに出てきて、途中も、最後もずっと重要な役で出ている。
かなり重要な役割を果たす。だが声が軽い。存在が軽いのだ。
マーリンはもっと重いはず。この役は専科かそのクラスの演技力がある方に
充ててほしかったなあ・・と思ってしまいました。千海さんには重すぎるよーな。
月組内なら宇月さんか輝月さんあたり希望(いえ輝月さんメリアグランスが
かっこよかったんですけど、あの方ならマーリンでも専科クラスにこなせると思うので)
今回ほぼ適材適所で満足だったのですが、マーリンだけが不満・・もう少し重々しく。
辛い決断いっぱいしてるんだから、アーサーの次につらい立場の人なんだから。
あんなに明るく軽くてはいけないと思う(私は)。
存在感でモーガンに負けっぱなし(モーガンが美弥さんだしねえ)だと感じました。
この話、マーリンがしっかり絞めればもっと良くなると思うのでした。


魔女モーガン(美弥るりか)
アーサーの異父姉にして魔女。幼くして両親を亡くし、辛い子供時代を
過ごしたようだ。それに引き換え、王として成功している弟のアーサーを恨んでいる。
はっきり言って逆恨みだ。モーガンが恨むべきは、マーリンでしょ?
ねじくれた負の感情を思いっきり発揮してましたね。ひっかきまわし。
対マーリンでは、完全勝利していたように思えた。アーサーには負けてたけど。
マーリンとは存在感が全然違いましたし、モーガン圧勝でしたものね。
美弥さんの妖しい美貌が魔女モーガンにぴったりで、驚きました。
本当に美女だ。違和感のない美女だ。フィナーレに男役で出てきたときに違和感を
感じるほど、モーガンになりきってらした。素晴らしい。ファン的に問題がなければ、
最後まで女役で通してほしかったくらい、素晴らしいモーガンでした。
(モーガンといえば、夏河ゆらさんですね~鞭もって叫んでた美魔女)
メイク衣装、そして圧倒的な存在感が、これは美弥さんの代表作になるかも?
という気がしました。(女役ですが、絶賛する)


レイア(早乙女わかば)&ヘラヴィーサ(海乃美月)
モーガンの部下の美少女魔女っ娘。モーガンさまってば美少女好みなのね。
どちらも美人でしたが、ヘラヴィーサが可愛かった。あの可愛い顔で邪悪な罠を
貼って破滅に追いやるところが素敵に怖い。可愛い笑顔で他人を陥れる。
二人とも美人でしたが、ヘラヴィーサのほうが目を引きました。私の好みなのね。


アリアンロッド(紫乃小雪)
神様。マーリンの呼びかけに答えて人間の姿で出てきてくれた・・が、生意気小娘。
あの衣装はなんなの?という趣味の余りよろしくない赤いミニドレス
神様のセンスを疑う(笑)。結構辛辣なことを言い放つ。可愛い容姿で言ってるから
あまり深くとらえてないみたいだけど、あれがマーリンクラスの老人の容姿から
放たれると、結構きついぞって台詞の数々。
大変目立つ役でした。プログラムに衣装写真があってもいいくらい。


メリアグランス(輝月ゆうま)
ゴートの王(だっけ?)、最初にグィネヴィアと婚約していたのに、あっさり振られ。
腹いせに攻め込んだ。でもアーサーに破られ、一騎打ちで負け、プライド粉々で
傷ついていたところを魔女に突っ込まれて、悪魔になってしまいました。
悪魔になったメイクがすごく怖かったです。(かっこいいのに、この恐怖感)
取りつかれ操られる感じが凄かったですね。
最初2番手かと思ったほどの大活躍。背も高いし歌えるし、今回のメイクがとても
迫力があって似合ってらっしゃいましたわ! 輝月さんのお芝居は大好きだ。


レオデグランス公(綾月せり)
グィネヴィアの父。アーサー王に心酔してます。娘婿になってくれて大自慢。
それが、バカ娘の所為でかなりつらい立場へ追い込まれましたね。
不倫が分かった時は必死でした。でも馬鹿でも娘は可愛いのか、最後は追いかけて
行きました。アーサー王の決断で一番助かったのはこの人では?


ケイ(佳城葵)
アーサーの兄。でも血のつながりはなかった。彼は知らなかったようですね。
小さいころから弟を可愛がってる様子もあり、弟がエクスカリバーを抜いて
王になってからも、道化になって傍についていて、ずっとアーサーを見ている。
アーサーの方は全く気付いてないけど、兄は見守って支えていたのよ~
場の雰囲気を和らげようと頑張っていたのに(怒られることの方が多かったけど)。
あの空気読まない憎めないキャラでこの先も通してほしい方です。
騎士がモブと化していた中、大変目立っている役の上、最後は美味しい役でした。
途中、パントマイムの場面があり(鞄を使ったもの、以前、真麻さんが南座で
披露して感動したのと同じ)ひとりで舞台空間を埋めていた。上手かったです。


ガウェイン(紫門ゆりや)&ウリエン(貴千碧)
円卓の騎士。ランスロットとグィネヴィアの不倫を目撃してしまった不幸な人々。
なにも見なかったことにしようとする波風立てない派と、
王に知らせるべきだという熱血正義派でしたね。
友情に篤い良い人でした。
でも騎士で目立っていたのはこの二人くらいかも。


途中、王の結婚の宴でのモーガンの余興。珠城さんと愛希さんがマリオネットに
なっていましたが、上手い~愛希さんがこういう動きが絶品なのは知ってましたが
珠城さんも上手いではないか。場面的に、王と王妃が操られている感が出ていて
(自らやってたら変すぎる)いろいろと示唆に富んだ場面でした。
ここモーガンは圧倒的存在感で自由自在。マーリン存在感なし・・頑張れ。
神様もついてくれてるのに。神様は最初からずっとマーリンを心配していたぞ。
マーリンはこの話の諸悪の根源だし、もっと神様の言うことを聴くべきだ。
それにこの場面で、「モーガンのいう通り真実です」なんて言う必要なかろうに。
マーリン、そこで認めるなよ!と神様も思っただろう。私は思った(笑)
また婚礼の祝いの後方で、祝いつつ不満げにしているランスロットの表情も良い。
そのランスロットを笑顔で容赦なく陥れる美少女コンビがいい仕事してますしね。
美魔女3人の動きを見ていると、とても面白い。
2回目見るなら、魔女さん達に注目してみたいくらい。


今回、宝塚にしては衣装がちょっと・・甲冑衣装は作りにくいのか。
確かに(OSKの真田幸村で学んだが)甲冑は硬そうに見えないといけないし、
といって本当に硬いと動けない(踊れない)から大変難しいと。
宝塚でも難しい衣装なのですね。


というわけで、アーサー王伝説のランスロット&グィネヴィア編を堪能しました。
見ごたえありましたわ。面白かったです。



大変どうでもよい思い出ですが。
幼少(小学生かな)のころ、「円卓の騎士」と聞いて(名作文学集を読んだ?)、
なぜか中華テーブルしか思いつかず、朱色の柱に龍の透かし彫り、派手な行灯が並ぶ
豪華な中華料理店で、回る円卓を囲んだ西洋の騎士様たちを思い浮かべ、「変なの?」と
思ったことを思い出しました。今日、珠城さんに「円卓」の意味を説明してもらい、
よくわかりました(笑) とっても大事な台詞ですよね!>ありがとう石田先生。


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