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OSK「鬼ノ城〜青煉の乱」東京 [観劇感想(OSK)]

OSK「鬼ノ城〜青煉の乱」東京
2017年2月24日(金)銀座博品館劇場 18時30分 


東京公演、劇場の形が違うから少し変更はあったけれど、
大きな変更無し。やはり回数を重ねてパワーアップしている。
一番は帝。上道と皇后。相手がある事だから日々変わるけど
毎日いろんな解釈ができて楽しい。ますます泥沼の三人から目が離れない。
台詞に無い芝居が濃すぎて、ほんと一本できてしまうわ(脳内で:笑)

温羅と阿曽は安定の高レベルで泣かされるし、弥彦も。
イサセリも大阪よりはじけた感じが出てきて・・犬猿雉は役割をきっちり
こなしている感じ。爽やかで裏が無い。
朝廷のドロドロ関係との対比が、大阪より更に明瞭になったと感じた。
(→大阪の感想はこちら
 大阪千秋楽はこちら

鬼ノ城東京p.jpg
ネタバレ有ります。
「真・桃太郎伝説 鬼ノ城 〜青煉の乱」

私の脳内解釈・脳内物語をご紹介する。
(そんなもの公開して良いものか?という論点もあろうが、
私は書きたいので書く。この物語、それほど私を刺激する・・・)


<朝廷3人物語>
帝(愛瀬光)、御間城皇后(城月れい)、望月上道(悠浦あやと)。この三人!

帝。解決のあと「昔から全部知ってる」と告げ、皇后が泣いてお詫びを・・
そのあと彼女に「支えてくれるか」と問い、「はい」という彼女を抱きしめる。
その手が一瞬止まる。そのときの表情のなんと酷薄な事か。
帝は、その後の御間城の独白の内容も、全部知ってる!!!
と思いました。
御間城が生涯ただひとり愛した男は上道のみ。
若君(息子)はその上道の子であり、御間城はその子と自分を守るため、
帝の側にいるだけだ・・ということを。
だからあの夫婦和解の包容という場面に、あの冷たい表情で、まだ自分を
だまし続ける妻を見下ろす。すべてを告白せず、愛する男(上道)の子を
愛してない夫(帝)の息子と偽って帝位につけようとする恐ろしい女を。
帝はそれを分かっていて、決して御間城に心を許してない。
御間城を心から愛していない。愛を裏切られ続けて冷めているような。
自分の帝位のために必要な皇后(と息子)だから、帝国の安定のために
「妻子として」守っているだけ・・ではないかと感じた帝でした。
気弱で善良な帝という仮面の下に、暗い炎を燃やし続ける男の顔が見える。
もし帝にも心から愛し愛される女性ができたら・・怖い展開ですね。
いや〜あの場面の帝は壮絶でしたね。帝を甘く見ている御間城も上道も、
イサセリも知らない恐ろしい男、それが帝。

そういえば、上道が捉えられて兵士に引かれていく場面。
東京では彼は振り返って御間城を見ています。大阪ではそういうそぶりを
見せるだけでしたが、昨日見たところはっきりと顔を巡らして、皇后を
見た。皇后も彼を見ていた。(彼女は最初からずっと上道を見ている。)
だから二人の目が合った。
その一瞬、互いの絡まり合った恋情が交錯する二人。
そして。二人は全く気にしてないが、間でその二人を見ている帝。
皇后と上道、二人が一瞬交わした想いを、帝もまた正確に読みとった。
この場面も行間が凄くて。上道、皇后、帝。台詞に無い感情の渦。
それに全く気づいてないイサセリとユン・タケルとの対比。
こちらの3人には裏が無い。イサセリにとって帝は、頼りない弟。
だから「立派になったな」と褒める。とんでもないですイサセリ様、
帝は一番裏がある男ですって!冷徹に「時を待つ」ことができる
恐ろしい男なのですわ!と突っ込みたくなりました。
この場面。鬼を退治して晴れやかな気分のイサセリ(とタケル&ユン)と
まだ終わった訳ではない事が分かっている帝と皇后の複雑な表情。
見事な対比でした。劇場の横幅が狭いから、全部が視野に入ってきた。

今回初めてOSKを見た友人が、終演後開口一番「皇后が怖い〜」と言った。
美人で歌も凄く綺麗だったけど、歌の内容が怖すぎて・・。
そして帝の冷たい表情もしっかり見ていて、帝も怖いと。
上道がまっすぐに見えるほど怖い〜って話。
さすが我が友、やっぱりここに注目したね(笑)
温羅さんと阿曽姫の最後の場面では、ハンカチが活躍しており、
帰りにプログラムを見て「私、この人がいい!!」と桐生さんを指した。

その彼女と、帰りに食事をしながら朝廷3人組の話で盛り上がった。
「帝は全部知ってる!!若君はきっと黒髪ストレートの美形に違いない」
と断言していた。盲点でした。もしかして若君って上道そっくり?!
でもそれで「帝の子」で通すのは無理があるよ・・いくら御間城でも。
そこから話が展開(暴走?)した。

若君は、幼くていまはまだ茶髪巻き毛だけど、これから成長するに従って
黒髪ストレートになり、顔も言動も似てきて、拗れる前の、
若かりし頃二人が恋に落ちた頃の好青年な上道そっくりに成長していき・・
素直で文武に秀で臣下の信頼篤く、廃嫡など思いもよらない皇太子になる。
その後に御間城と帝の間に生まれた弟皇子が純粋に兄を慕っていたり。

若君が青年になって帝位を継ぎ(帝は息子愛の御間城に破れ暗殺され?)、
瀬戸内の海賊退治に乗り出して、弟皇子が将軍として派遣されて
そこで一大勢力である海賊の王が兄帝とそっくりなことを知って・・・

はたまた、帝の命令で将軍として初陣を飾る若君。その討伐先は、
瀬戸内の小島・女木島。彼は海賊の王と対峙し、その容姿に驚愕する・・
彼は父と母の昔話を知って、そして。

なんて。泥沼ストーリー第2部を語りあってしまいました(笑)

友人は「・・って感じの同人誌とか出てないの?」と聞いてきた(笑)
いや〜無いと思うけど。あるなら私も読んでみたいわ。

深すぎます、はやみ先生!ちょっと邪な楽しみ方もしておりますが、
心から楽しませていただいてます♪


<百済の鬼の物語>
温羅(桐生麻耶)、阿曽(折原有沙)。温羅の生い立ちと二人が育んだ物語。

温羅の百済時代の話(回想シーンの語りだけで泣かせるってどうよ?)とか
阿曽との出会いと結婚するまでとか、も見たい。

百済の王宮で小さくなって暮す温羅の母と幼い温羅。優秀な温羅と、
資質に劣る王妃の皇子。陰湿な嫌がらせ、いえ温羅親子の暗殺を謀る王妃。
温羅が鬼になった時も、母はひたすら温羅を抱きしめて、周りすべてに
謝って謝って温羅を許してもらおうとしただろうな・・・
追放されても温羅を恨む事無などなく、「母がちゃんとできなくてごめんね」
「その力は愛する人を守るために神様が下さった力だからね」とか言って
眠るように亡くなったのでは・・なんて想像が膨らむ。温羅の母が良い人
でないと温羅がまっすぐ人生を肯定して生きているはずが無いもん。
きっと阿曽と同じ、心が清らかでまっすぐな人だったんだろうなあ。
という感じでこちらも話ができるほど。

船で日本にたどり付いた温羅。倒れていた異形の大男を、阿曽は躊躇無く
助けたんだろうなあ。言葉も通じない大男を、恐がりもせず、
心を込めて世話したんだろうな。(阿曽って世話焼きだよね)
そんな阿曽に日々接していて、温羅も心を開いたんだよね。
漫画だったら、温羅の最期の場面で、そういう過去の日々が
思い出され小さいコマで回想シーンとして挿入されるんだ、きっと。
その二人が積み重ねた物語、見たいわ〜


<犬猿雉>
イサセリの犬猿雉は、山の神の眷属のようなまっすぐな心を持ち
正き力の使い方をするタケル、ユン、マオリ。
山の神から直接指令をもらってイサセリのために動く猿、ユン(翼和希)
イサセリのために一番大事な役割を果たす犬、タケル(虹架路万)
イサセリのために命を投げ出す雉、マオリ(千咲えみ)

東京で唐突に気づいた。弥彦。彼は「俺は上道の犬さ」と名乗った。
そうだったのか!
青霧(天輝レオ)は上道の側近くで彼の意を受けて、他を動かすために動く猿、
弥彦(壱弥ゆう)は、上道の命令を実行するために敵地に潜入して
工作活動をする、大事な役割を果たす犬。
そして上道に「私の右腕、可愛い部下」と言わしめ、一番上道に忠実で
あったがために命を奪われた朱我流(実花もも)は雉。
ここも対比していたのか・・と今更ながら気づいた。うかつだった。

ついでに。弥彦の死に様も、素晴らしいですね。
阿曽の居場所を白状させるために、命に関わりない箇所を斬られているのが分かる。
そして死に様。目を開けたまま、まばたきせずに死んでるよ壱弥さん。すごい。


<イサセリと温羅>
イサセリ(高世麻央)と温羅の相似性は書くまでもないほど明瞭なので
今まで書いてなかった。
「帝になれない皇子」「異質な力」「唯一の味方である母を失う」
イサセリは感情を封じることで、その場所で生き抜き、
温羅は追放された事で、感情を封じなくてすんだ。
二人はとても似ていて、だからイサセリが言うように
「話し合えていたら」親友になったに違いない。


<if・・・>
イサセリと温羅が話し合えていたら。(物語の重要論点)
タケルとマオリが温羅を見て隠れず、イサセリの意向を話していたら。(一番読めない)
タケルが居なかったら。(上道の完全犯罪で終わる)
上道と御間城が引き裂かれなかったら。(陰謀が存在しないので話が始まらない)

人生はドラマティック。歴史はミステリーですね。

<もう一度見たい>
この作品、大変堪能しております。
これで終わりなんてもったいない。岡山公演、希望。
ラストで温羅様が言ってるように、沖縄から愛知岐阜香川岡山の全国ツアー
でもいいです。桃太郎伝説ご当地ツアーいいやん。メインは岡山ね。
JTB様、岡山で吉備津神社から鬼ノ城、血吸川とか巡る観劇&バスツアー
出してください!参加しますから〜!



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