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宝塚花組「邪馬台国の風/Santé!!」 [観劇感想(宝塚)]

宝塚花組「邪馬台国の風/Santé!!」
2017年6月5日(火)13時 2階13列サブセンター


花組を見てきました。
邪馬台国の話というので、「月雲の皇子」「鬼ノ城」のような
雰囲気を期待してたんですが。
確かに衣装はそんな感じ。でも妙に現代的?
設定はとても良いのに、あまり盛り上がらなかった印象。
テーマがよくわからなかった・・。
部分部分の場面はカッコいいし、祭り場面は賑やかで華やか。
狗奴国の芹香&星条の黒コンビがとってもカッコいい!
場面だけ切り取って深く考えなければ、十分楽しめると思う。

ショーは藤井大介先生らしい、みんなで踊って華やかに!
という感じで、エキサイターほどではないけど、気に入りました。
(ヤマタイ効果があるかも。エキサイター初演大絶賛も
多少はベルばら効果があったかもしれん)
とはいえ、最近では好きなショーです。
ショーはもう一度見たい。

201706花やまたい.jpg

盛大なネタバレありますし、「ヤマタイ」の方はあまり好みじゃないので
ヤマタイがお気に入り♪の方は読まないほうが・・ご注意下さい。



古代ロマン
『邪馬台国の風』
作・演出/中村 暁


設定は良くて、伏線らしきものもいっぱい貼ってあるように
見えるのに、それが放置・・って感じで盛り上がりがない。
最大の盛り上がり場面が、タケヒコのクガタチって。はあ?
そんなに最大に盛り上がる事象なの、これって・・・。

巫女が「神の声を聞く」のを平然と受け入れておきながら、
神の審判たる「くがたち」にはからくりがある、なんて平気で言う
この矛盾した世界観。
神懸かりな超神秘の世界なら、その世界観を通してほしい。
くがたちだって、超自然に神の力でタケヒコは神に守られて無傷!
とすればいいのに。妙に姑息に感じられてしまった。
人の力だけで困難を乗り切る話なのか、
超自然の力が存在し、努力する人にだけ加護が与えられる世界なのか
そもそもの世界設定が矛盾してると感じた。だからもやもやする。
でもこれはホンの些細な事。もっとあるから(笑)



邪馬台国と狗奴国の戦争を匂わせ、2番手男役を狗奴国の将軍に配し、
白装束の邪馬台国軍(トップ)と黒装束の狗奴国軍(2番手)とくれば
そりゃあ期待するよね。両国の戦いを。日本の統一のための
避けられない戦いを。その悲劇を乗り越えた結果を。

ところが。基本ストーリーは邪馬台国の内紛なのだ。
邪馬台国は連合国家で、君(君主/王)が合議して国を作ることになり
「大巫女(仙名)」を女王として統一する・・という話になる。
(このあたりも、各君主の関係や政治形態が謎。彼らが「君」なら
彼らの王が「大君(おおきみ)」で天皇の元祖になると思うよねえ)
あと狗奴国との関係や敵対理由も、狗奴国の政治形態も謎。)
ところが6人の君の意思が統一されず、奴国の君(瀬戸)と
前ヤマタイの君の娘アケヒ(花野)が組んで、大巫女=ヒミコを
追い落とそうと色々陰謀を画策する話。
狗奴国はその当て馬にされるだけ。
だから陰謀場面が多い。戦いも、少数の闇討ち風の戦いばかり。
華々しい国の命運をかけた戦闘場面はない。狗奴国はほとんど出番ないし。
狗奴国の王(星条)と将軍(芹香)に大物スターを配役しているのに
この出番と役割?なに、途中で脚本変わったの???と思うほど。
彼らより、奴国の君(瀬戸)とアケヒ(花野)の方がよほど重要な役。
ストーリー上の2番手は、瀬戸さんだと思った。彼が鍵になって
話を動かしている。彼が居なければ、波風立たず物語にならない。
2番手娘役は花野さん。だってヒロインとライバル(一方的だけど)。

この話は、
女王・ヒミコ(仙名)と彼女を守る兵士長タケヒコ(明日海)の二人と
それを良く思わない
単独国王を目指す奴国の君(瀬戸)と女王の控えアケヒ(花野)&支援者
との邪馬台国内部の権力闘争。陰謀メインなの。
それならそれで、奴王を2番手としてきっちり据えれば、
ヒミコ&タケヒコを押すチームが目指す国と
打倒しようとする勢力(瀬戸&花野)が目指す国の
それぞれの理想の違いを際立て、見ごたえがあるテーマができたと思う。
(ま、ヒミコ&タケヒコに理想の国があまりないからな~)
そこが曖昧で、完全なる敵・侵略者として狗奴国が描かれているから、
(しかしながら狗奴国の正当性や理想があまり描かれない)
そこに2番手スター芹香さんが居るから、焦点がぼやけるんだわ。
なので、どこにテーマがあるかわからなくて、盛り上がらないように思う。

見ていると、ヒミコ←タケヒコ←イサカ←フルドリ とか
邪馬台国の彼らの仲間内での恋愛模様はしっかり描かれている。
タケヒコの仲間は、フルドリ(柚香)、ツブラメ(水美)イサカ(城妃)
アシラ(凰月)、カササギ(優波)など、恋とともに友情も盛り込まれてる。
なにこれ?この話のテーマは、恋と友情の物語だったの??と思う。
アメリカ大学を舞台にしてもよさそうなテーマじゃないか。
アイビーリーグのアメフト部を舞台に、主人公は優秀な奨学生の移民出身、
ヒロインは財閥のお嬢様。主人公はお嬢様の臨時ボディガードとかで十分。
日本の黎明期という壮大な時代背景と設定の意味って・・。
と思ってしまいました。

狗奴国と政治的な話が無いし、何よりヒミコとタケヒコに、
「大巫女」や「女王」という役割の責任の重みが感じられないから。
だいたい女王と大巫女の違いってなによ?
マナは神の声を聴く霊能者としての役目は大事にしているけど、
女王の役割は気にしてない。女王は為政者じゃないのか。
「君」たちも為政者の責任は背負わせてないように見えるけど、
でも最終責任は「女王」なのよね。女王は神の声を聞き、それを
王たちに伝え、王たちが政治をする。だけど女王も考えてないと
神様って、そこまで詳細に声を伝えてくれるもんなのかしら・・?
と少々疑問。優秀な補佐というか「女王の聞いた神の声を解釈する人」
が必要ですよね。この作品ではいないけど。
(タケヒコがそれになるのかと思ったよ。側に居ても手が出せない存在。
声にだすどころか、表情にすら出せないもどかしい切ない感情ですよね〜)
タケヒコは女王の役割なんて全く気にしてないし。
大巫女も女王もおなじ「手が届かなくなった」くらいの意識。
マナもタケヒコもどちらもあまり深く考えてないように感じられた・・
誰も政治的な話をしないので、そう感じたのかもしれない。


邪馬台国内の陰謀(倭国連合国家=女王卑弥呼の誕生)か、
邪馬台国と狗奴国の戦い(日本の夜明け)か
どちらに絞り込んで描いてほしかったです。
どっちも中途半端で曖昧なんだもの~!!!

一回しか見てませんので、もう一度見て考えたいです。気力があれば。


タケヒコ(明日海りお)
もともとヤマタイの子?両親を狗奴国に殺され李淵先生に拾われ育てられる。
その先生も狗奴国に殺されたので、狗奴国に対する恨みは大きいはず。
偶然助けたヤマタイの巫女になるマナに心惹かれてヤマタイの兵士になる。
先生のおかげで身に着けた棒術のおかげで出世し、ヤマタイ国の兵士長に。
ところがマナの方も出世して女王になってしまった。手が届かないと落ち込む。
が、マナが神の声を聴く力を失ったと聞いた途端、早速プロポーズ。
駆け落ちして上手くいくかと思ったら、マナ急に力を取り戻し、国のために
それを告げたいと・・タケヒコも彼女の力になるべく狗奴国の様子を見に行く。
結局、彼女の霊力は戻り、マナは女王に復帰。駆け落ち計画は無くなり、
タケヒコは彼女をあきらめ、先生の国へ行くことになる。終わり。
書いていくとわかったけど、彼は最初であった時からずっとマナが好きで、
マナと幸せな家庭を築いていたら狗奴国もヤマタイも倭国連合も
どうでもよかったみたいだ。まるで関心がない。
復讐心も権力欲もなく、国を憂う気もなく、小さな幸せが欲しかったんだな・・。
盛大な背景や伏線は・・・と思うが、まあそういう話もありか。
マナに霊能力さえなければ、二人は森の中か地方の村で幸せな家庭を
もって、それで幸せに終わったに違ない。そう確信するタケヒコだった。
やはりこれは恋物語なんですね。よくわかりました。
明日海さんが無駄に綺麗でかっこよくて強いから、なかなか真のテーマが
見えず、ずいぶん惑わされました(笑) 美しく歌も良かったです。


倭国連合の女王ヒミコ=マナ(仙名彩世)
ヤマタイの娘さんだが神の声を聴く力を持っていたので、ヤマタイの都に
連れて来られ巫女となり、大巫女に抜擢される。
さらに、倭国連合の思惑から、彼女の代から大巫女が女王になることに。
マナ自身は、自分が聞いた神の声を伝えるだけで、特に何もしてない。
神の声をみんな(為政者)に伝えることが自分の役割で、それを信じて
もらえたら十分、自分で何か国のために民のために考えたりはしない。
根っからの巫女で、女王ではない。巫女だから恋=愛する男と家庭を
持つことを諦めなきゃならないのに、わかっている割に脇が甘い。
こんなに立場の自覚が甘く責任感(一応為政者とて)に
乏しい子が自分の上に立つとなりゃ、
ヤマタイ王の子に生まれ、巫女の力ももっているアケヒが
イライラするのも分かる。
「私の方が女王に相応しい!」と思って不思議はない。
マナも、霊力がなくなってタケヒコと家庭を持つ方が幸せだった気がする。
彼女も権力欲も物欲もなさそうだし。霊力のことも、あれば神に従うけど
無くても困らないって感じで、執着心が無い。(そこもアケヒは腹立つんだろうね)
無欲な二人は大変お似合い。マナに力さえなけりゃねえ・・・と思う純真な
娘さんでした。神の声って、聞こえたり聞こえなくなったり、ムラがあるんですね。
こんなんでこの先大丈夫なのか!?また聞こえなくなったら???とか
私は大変疑問だったが、登場人物たちは平気そうだ。
このあたりも明快な理由付けがなかったな。超自然?
仙名さん、声がアニメ? 大人の女性の役の時は全然気にならなかったのに。
無理に若い声を出さなくても、威厳ある女王なんだから、大人の声でいいのに。
と思ったのでした。


奴王ヨリヒク(瀬戸かずや)
ヤマタイ王とは同盟関係?7か国連合なんですね。その1国の王。
最大の国ヤマタイの王は不在のままだったので、ヤマタイの王女アケヒと
組んで連合国家の王になることを心ひそかに目指している。
巫女の言うことで政治をすることに疑問を持ってるのかな?
そう思えば、現代的な思考の人だ。
一人の王が率いる狗奴国に対し、こちらもきちんと盟主(大君)が必要だと
分かっているし、そこに自分がつきたいという権力欲が凄く感じられる。
アグレッシブな方ですよね。(狗奴国にも陰謀仕掛けてそうだ)
陰謀が敗れたにもかかわらず、失脚してないのか?(よく覚えてない)
今回、一人豪華な衣装で、かなり目立ってました。
物語上の二番手だものね。陰謀家がとても似合っていました。


ヤマタイ王の娘アケヒ(花野じゅりあ)
いまヤマタイ王が不在なのかな。女だから王位を継げなかったのか。
それなのに、倭国連合の王に「女王」が立つのは許せないよね。
奴王と組んで(組める積極性があるのは彼だけだ)ヤマタイを取り戻すべく
頑張っている。アケヒが喉から手が出るほどなりたい「女王」は
その意味も分からず見ててイライラするぽやんとした子で、
余計に彼女のイライラは募り、敵対心満載で頑張ってる。
でも、狗奴国に情報を漏らしに行ったのは失策。これさえなけりゃね。
この一件で彼女の考えの浅さが露呈してしまった。
組んだはずの奴王はほぼ無傷?一枚上手だったみたいだ。
じゅりあさん、久々にお似合いの役でイキイキされてましたね。
仙名さんと花野さんだと、もっと大人の女の闘いが見たかったわ。


今のストーリーでは、ここまで主要人物。

<ヤマタイ国 武人―タケヒコから見て>
このグループは、「次世代スター候補」という括りでしょうか。
物語上はそれほど重要じゃない役に見えるが(いやテーマが愛と友情なら
重要な役だけど)これでもか!というくらい次世代スターが配されている。

隊長アシラ(凰月杏)
隊長という位置づけそのまま、とりまとめ役。穏やかで良い人。
タケヒコを助けて支え、彼の味方になる善意の人ですね。

同僚フルドリ(柚香光)&同僚ツブラメ(水美舞斗)
この二人の間には誰も入れないのでは?と思うくらいの親友。
声を失ったツブラメの気持ちを代弁するフルドリ。
幼馴染だよね。一心同体か!?なんて思うほどだった・・。
二人ともタケヒコの味方になる心強い友人。
柚香さんは三番手だけど、今回は5番手?の水美さんと2個一扱い。
でもこの二人、とても自然で似合った役柄だったので、
この二人はまだ同格扱いで良いのでは・・などと思ってしまいました。
というか、私が見たいのよね~こういう可愛い二人を。
水美さんの歌や声は好きなので、声を失った役というのは寂しかった。
でもそれだけに、最後の絶叫が効果的(なはず)。

同僚イサカ(城妃美伶)
同僚唯一の女性。強くてツンデレ女子。フルドリは彼女を好きなんだけど
イサカはタケヒコが好き。でもタケヒコの心が自分にないのも知ってる。
なんともややこしい青春恋模様だ。
「サークル内恋愛禁止!」とか言い出す部長の気持ちが分かるわ(笑)
結局は全員が善人なので、戦いに際してはちゃんと命を懸けるし
邪念や恋情を持ち込まない。イサカ、・・ツンツンしすぎたね。
しかし、姫が似合う城妃さんに女戦士。思い切ったキャスティング。

部下ユズリハ(優波慧)&サザレ(矢吹世奈)&カムイ(綺城ひか理)
いつの間にかタケヒコにくっついていた三人組。次々世代か。
3人一組で、あまり特徴を感じられなかったけど、出番は多かった。


<ヤマタイ国 臣下>
ヤマタイの臣ナシメ(天真みちる)
この人が一番真面目に倭国連合やヤマタイのことを考えていたような気がする。
私心がなく、大変立派な人物でした。ヤマタイを象徴する人物かな。
このおじさまの心配そうな表情がとっても素敵。
「憂国の士」など大仰な言い方が似合わない、「心配なんだなあ」と思える
その素朴な表情が絶品でした。

ヒミコの侍女イヨ(音くり寿)
善良そうな可愛い子で、女王の御付き。霊能者じゃないよねえ。
「居る」だけで、物語的には余り活躍していなかった気がする。

アケヒの侍女カヌハ(梅咲衣舞)
アケヒ様にぴったりの陰謀大好き侍女。とても良い味でした。
奴王、アケヒ様、カヌハのトリオは素晴らしい悪役の雰囲気!
この主従、昔の少女漫画みたいだった。

大巫女(美穂圭子)
大巫女様は威厳があって、大変優れた霊能者に見えた。
が、なぜ彼女が女王にならなかったのか。マナよりよほど女王向き。
彼女があまりに偉大で、倭国連合諸王が扱いにくかったから、
彼女の死後(推定)若い大巫女になってから女王に推戴したのか?
と邪推するほど、威厳に満ちた巫女王だった。

<ヤマタイ 村人>
フルヒ(桜咲彩花)
後半からバンバン出てきて、
いつの間にか主人公の同僚チームにいて大活躍。
何者!?って思った。

トヨ(朝月希和)
タケヒコに片思いで登場。
ヒミコの次の女王の名前はトヨ。紛らわしい名前の所為で、
妙な期待をしてしまった。失恋後は特に出番なし?

<森の中>
李淵(高翔みず希)
李淵といえば、結構な有名人では。日本で隠遁してたんですね。
狗奴国に行くのが嫌なのはわかったけど、もっと穏便にできなかったか。
行って狗奴国王を諫めてやればよかったのに。
少なくともクコチヒコなら、師として尊敬してくれただろうに。
あっさり殺されてしまったのは、老いていたから?
棒術は見事でしたわ。タケヒコの恩師ですね。

少年時代のタケヒコ(華 優希)
可愛いけどしっかりしていて、タケヒコが狗奴国への遺恨を持つ理由を
彼(少年時代)は丁寧に演じていた。
冒頭長めの少年と李淵、そしてクコチヒコとの因縁もしっかり描いておきながら、
なぜ正々堂々と国を背負って戦う場を用意しなかったの>中村A先生。
この大事な、丁寧に描いたタケヒコとクコチヒコのエピソード、
それなのに全然後半に生かされてなくて、大変な期待外れでしたわ。
華さんが上手かったから、これは絶対何かある!大きな伏線!!
と期待しまくったら、繋がった伏線は、くがたちか・・・気が抜けた。


<狗奴国>
将軍クコチヒコ(芹香斗亜)
兵士って書いてあるけど、どう見ても王の次に偉い。
兵士に命令し統率してるし。なので勝手に将軍任命。
黒い衣装がとっても似合っていて、凄腕の武人に見えた。
悪役とは言え、自分の信念と狗奴国を背負って生きてて
それは筋の通ったカッコいい男。王をいさめる場面もあり、
なかなかの苦労人。敵役だけど、彼の複雑な心理を描く場面もあり、
(複雑っていうより宮仕えの辛さか)深く人物造形されている。
伏線もバシバシ張られていて、いつ最後の大決戦があるのかと
大変大変期待した。途中があまりにカッコいい場面満載だから。
でも・・最後があれって・・・と大変脱力させられる最後で
私的には残念であった。ま、この作品の最大の山場が「くがたち」で
狗奴国の出番がない場面だからなあ。

王ヒミクコ(星条海斗)
狗奴国の王も黒くてかっこよい絶対王者で、厳しい軍事国家風に部下を統率。
純朴な兵士が並ぶ連合国家のヤマタイとの違いが際立っていた。
だから大変大変期待したんですけどね。。。
あっさり自爆してしまった。


と、こんな感じでした。やはりストーリーそのものに不思議感があるので
役作りや演技力云々の前に、何?どうして?こんだけ?という場面が多くて。
想像するに。途中からテーマが変わったか、壮大なスケールを描き切れなくて
愛と友情の青春物語に変えたに違いない。そんな気がするすっきりしない
物語でした。


レビュー・ファンタスティーク
『Santé!!』
~最高級ワインをあなたに~
作・演出/藤井 大介

ショーはとっても良かった。藤井大介先生の良い面がバーンとでて。
大勢で踊って盛り上がり、装置も照明もキラキラ豪華。
衣装の色彩センスもよく、大人数が踊りまくるパターンが綺麗で幾何学的。
フォーメーションも振付も凝ってて、2階から見るのが楽しい。
曲は花詩集か?という感じの懐かしのパリメドレー。
宝塚ではおなじみの曲ばかりで、安心感と安定感。
歌も全体によくて、さらに専科の美穂さんが投入されていたせいもあり
とても満足いくショーでした。

いつもながら、ショーは記憶力が半減しているので覚えているところ。

幕開きは、芹香さん、柚香さん、瀬戸さん、鳳凰月さん、水美さん
の5人が女装で銀橋幕開き。ちょっと知っている人ならどよめく。
(全く知らない初見の人なら、驚かない。瀬戸さん以外はみんな
綺麗なお姉さんだもの。瀬戸さんに漂う違和感は見事だ)

冒頭からしばらくは、ワインだのグラスだの、かなり出てきて
そういうコンセプトなんだと、かなり強烈に明快だった。
だが後になるほど、消えていった印象・・。
見応えがあったら(ショーは)テーマなんて何でもいいけどさ。

ラインダンスが変則で始まって、なかなか面白い振付。
一番驚いたのは、3番手柚光さんがロケットボーイで
ずっと一緒に踊っていたこと。まだまだ可愛いやんね。
ラテンの衣装の場面でパリの曲。
なんだか衣装と曲があっとらんような・・・?
しかも、2番手3番手の衣装があれでいいのか?と思うほど地味め。
さらにはトップがタイトな銀色ドレス。
この場面の趣旨がよくわからないけど、「意外性」とか
「アンバランスの魅力」「混沌の美」なのだと思う事にした。
そしてその衣装でパリの曲を盛大に踊ったあと。
瀬戸さんと水美さんが居ないなあと思っていたら、衝撃の場面が続いた。
水美さんが女役で、アラビア風のデュエットダンス。
妖しい?力強い?とにかく驚いた・・。「意外性」が狙いなら効果抜群。
このカップルの傍で歌っていた方の歌が絶品だった。
和海しょうさんかな。素晴らしかったです!!!もっと歌って。

美穂さんの場面があり。クラブの歌姫・美穂さんと
彼女に思いを寄せる紳士・星条さんとの一場面。
「愛の賛歌」をアカペラ・ソロで歌う美穂さんが、凄かった。
美穂圭子さんの実力を見せていただきました。

星条さんは、いつも思うのですがマイクの音量絞ってもらって
欲しいな・・ってこと。なんて声量なんでしょ~
外見はすごく素敵な落ち着いた紳士なのに、そんな大音量ださんでも。
って思うのでした。(音も怪しい時があるし)
この方、白ワインのイメージじゃないわ〜
美穂さんも赤ワインのイメージじゃないけどね。
タイトルテーマからして、
トップがシャンパン、2番手が赤ワイン、3番手白ワイン
トップ娘がロゼ、でいいんじゃない?

大階段。
シンプルな黒燕尾に赤いバラ。カッコいい!
という大階段男役のダンスはとっても素敵であった。
こういうシンプルな黒燕尾は大好きだ。

細かく書くほど覚えてないけど、何度も大人数のダンスがあり、
衣装が凝ってて、高低を付けたセットが使われて、
振付も、フォーメーションも凝ってるのに毎回違って
それは見ごたえがありました。
今回は2階B席センターから見ていたから、余計に思ったのかも。
これがあるからB席センターも好きで、一度は見たい席だ。

プロローグと対なのか、エピローグ的に、冒頭の美女5人が
今度はカッコいい紳士で銀橋に登場。面白かったわ。
あ!途中で、天真さんと羽立さんが黄緑のドレスを着ていたが、
こちらは明らかに、遠目で見ても「女装」という雰囲気で、
笑いを取る場面だったのが分かった。女装は、
「息をのむほど美しい!そこらの娘役をなぎ倒すほどの美女」
または「女装〜〜〜(爆笑)」と分かるのが好きです。

花組では柚香さんの歌に不安があったけど(失礼ごめんね)
今回かなり良くなっていて、それほど気にならなかった。
明日海さんは超えも綺麗で歌えるし、芹香さんの歌は迫力があり
男役らしい声も素敵。以下スターがみんな歌えるのが良いわあ。
安心して聞いてられる。

ショーはもう一回見たいです!

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パクチー

お久しぶりです。
二週続けての観劇をしました。
一度目は眠いのなんのって。早く終わらないかなと思いながら観ていたら、突然( ゚∀゚)アハハと言いながら終わって唖然。
二度目はかなりの覚悟をもって観劇したので、なかなか楽しめました。
私が演出家ならというテーマを持ってみたら、充実感この上ない観劇となりました。
私に脚本を手直しさせてくれたら・・・。
まず、タケヒコとマナを幼馴染にしてしまう。そうすれば、「昔に出会っていた」だのという気持ち悪くわけのわからないセリフを言わなくてすむ。二人の恋も自然。マナが人々のために使命感をもって邪馬台国へいくのを、タケヒコもマナを守るために受け入れ、彼も邪馬台国の兵士になる。
しかし、卑弥呼になりアケヒの陰謀に巻き込まれたマナを連れて逃げることを決心するが、その時狗奴国が襲ってきて、タケヒコは死んでしまう。死んだタケヒコは邪馬台国の風になって卑弥呼を守り続ける。最後は風になったタケヒコとマナのデュエット。
せっかくツブラメに恋人を作ったのだから恋人を戦で失う、鳳月さんにも恋人を作ってこちらは戦のあと幸せに暮らす、くらいのストーリーを挟む。
クコチヒコには、内通している巫女を配して、役目を終えた巫女を殺すくらいの残忍さを見せてもらう。
あと、勾玉も何とか効果的に使う。
観劇しながらひたすら別の脚本を考えていました。

ショーはどのシーンも楽しめたので、お芝居の時間をショーに回してほしいと思いました。
by パクチー (2017-06-20 11:19) 

えりあ

パクチーさん

ありがとうございます!やっぱり「私ならこうする」と思える作品ですよね(笑)想像力を刺激する良い作品なのかもしれません(大笑)
パクチーさんの脚本、良いですわ。あの予言のような前世のようなよくわからないのより、幼馴染がしっくりきますよね。あの青春恋物語も、折角恋人いるのに戦で何も波乱がないなんて・・
現状では狗奴国の役割が無いし。
もう一度見る予定があるので、さらに練ってみたいと思います(笑)
これから見る方に「和物ショーと思ってみてね」と言ってました・・。

ショーは好きです♪♪♪ 2時間半ショーですか!
そういうのもOSKみたいでいいですね。
by えりあ (2017-06-22 09:21) 

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