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OSK「春のおどり」2017 [観劇感想(OSK)]

OSK「春のおどり」2017
2017年6月17日(土)11時30分初日 3階 18日(日)15時30分 1階中ほど


梅雨入りしましたが「春のおどり」です。
劇場の中は、はるらんまんの桜吹雪だから問題ないのです。

今年の演目は1部も2部も、可もなく不可もなくという雰囲気。
「ラインダンスはOSKの看板だ」というのが実感できたので、良かった。
例年のように「すごい!」と息が止まるほどの場面はないけれど、
勘弁して・・という場面も無い。凄く良い場面があっても、もう見たくない場面が
あると気力が萎えるので、見るのがつらい場面が無いのは良作だ。

1部は、平家物語を知っていれば、名場面ダイジェストだけれど、話は分かる。
有名な場面だけの抜粋だから、歌舞伎みたいな感じなのかな。
2部は、宝塚っぽい(演出家が宝塚の方だし)けど、ダンススピードが早い。
宝塚のDVDを1.3倍速で見てる感じ(宝塚が遅いというより、宝塚の振付は
優雅に大人数なのでゆっくりになる気がする)という感じで、楽しめる。

OSKは人数が少ないのに、更に7月公演で中堅どころが抜けているためか
下級生の活躍が目立った印象。学年より、ダンスの巧さ、で前列に出ていた印象が
強かったからかも。トップ、2番手、3番手、3.5番手、3.5番手という雰囲気。
要するに、楊・真麻・悠浦の3人組には割と等分に見せ場があった。
全員で並ぶところは必ず3番手位置は楊さんですが、他の3人の場面では
真麻さんが前に出たり、悠浦さんが真ん中になったりと三つ巴状態。
なかなか見応えがあります。

201706松竹座速報本.jpg


ネタバレあります。ショーだけど。

「春のおどり」2017

桜鏡~夢幻義経譚~
作演出振付 尾上菊之丞

桜の舞(オープニング)のチョンパノ幕開き、若衆姿は気分が高揚します!
幕開きに、わあ〜!って客席から歓声が上がるのが楽しい。
「は〜るの〜おどりは〜よいや〜さあ!」は唯城ありすさんかな?
(常任の城月さんが不在で大抜擢ですね。)
盛大に盛り上がり、一通り桜で「春」を意識。それからストーリーへ。
(個人の好みで恐縮ですが、3楊さん、4真麻さん、5悠浦さんになったので、
並び方が、 <53124> だから下手に悠浦—楊の並びとなって、
オペラグラスで見ると二人一緒に見れて嬉しいのであった・・・。
ただセンターが男役ばかり5人になってしまったので、娘役も入れてほしいところ。
私の希望は、5悠浦 4楊 A恋羽 1高世 2桐生 B舞美 4真麻 って感じ。

さて名場面ダイジェスト平家物語の始まり。
<雪の木幡>
赤ん坊の義経と幼い兄2人(結菜ほのり&雪妃詩)と母・常盤御前(朝香櫻子)が
雪の中を逃亡中。そこへ平宗清(緋波亜紀)と軍兵(朔矢しゅう&椿りょう)が
現れ彼らを捉える。
ここの影ソロはだれかしら?(プログラムが全然役にたたないわ。ここではない
どこかの場面で、悠浦さんらしき声の影ソロが聞こえたが、分からない。)
この場面、メインではない脇を凝視してしまってました。大きな二人が軍兵、
娘役扮する子役との対比が見事。無慈悲な感じが出ていて素敵です。
雪妃さんは芝居が巧いわ〜とまた感心した場面。

<五条の橋の上>
少年義経(牛若丸)の高世麻央さま登場、美しいです。弁慶は桐生麻矢さん。
ぴったりの配役ですな。からす天狗が周囲を待っておりますが、これがなかなか
しっかり踊るんですよね。弁慶が長刀を振り回すのですが、凄い迫力です。
台詞は全然ないけど、京の五条の橋の上、というあの有名場面が浮かび、
きちんとストーリーが進みます。誰もが知ってるお話ですもん。
・・今の若い子だって「牛若丸」って絵本読んでますよね??

<屋島>
いきなり海のうえの世界へ。波が見事です。こういう人で情景を表現する場面、
OSKは得意ですね。若手で構成されていますが、初日より二日目と、揃い方が進化。
波の上に、平家の姫・玉虫(舞美りら)が扇を掲げています。
那須与一(楊林)が登場し、あの有名場面の再現です。
なぜか後半この二人はカップリングして登場する。敵味方を超えたんだ・・。

<壇ノ浦>
展開が早いです。あっという間に壇ノ浦。平家の公達(愛瀬光)が歌って解説。
紗幕の向こうに二位の尼(和紗くるみ)が安徳天皇(渚美怜)をつれて入水。
「海の下にも都が・・・」という、コレまた超有名場面。

<壇ノ浦の戦い>
義経と弁慶、そして義経一の臣下・佐藤継信(悠浦あやと)の軍が前面にたち、
平家と対峙します。平家の頭領は平家で一番勇猛と言われる平教経(真麻里都)。
波たちが、両方の軍兵になります。人数少ないのに、少なさを感じさせない演出は
とても素敵だ。(波さんたちは、大忙しですけど。娘役も兵士だもんね)
弱腰の平家の公達が、虹架路万&愛瀬光&香月蓮のトリオ。ちょっとコメディ。
戦いにも台詞はほとんどなく、平教経の弓に義経をかばって倒れる佐藤継信。
矢があたる場面はさすが!(昔映画村でこのトリックを教えてもらったなあ)
悠浦さん花道すっぽん退場!
悠浦さんの殺陣を見ていると、スピードと迫力がある。
殺陣が巧いなあと感動する。殺陣は悠浦さんが一番好みだ。
平教経は原作通り?兵士二人を脇に抱えて海に飛び込んで壮絶な最期。
真麻さんもうちょっと後ろに倒れたら凄い迫力だろうと思う。
(すごく怖そうだけど、足下から消える形に見えると惜しくて)

<桜咲く>
戦い終わって、関東では義経の愛人・静御前(恋羽)が桜の下、舞踊る。
付き従う白拍子(白藤麗華、遥花ここ、千咲えみ、和紗くるみ)、
幻想的で綺麗な場面です。和風デュエットダンスと言って良いかと。

<民謡メドレー>
その後がなんか唐突なんですが・・・楊さんと娘役さんが浴衣で登場。
平泉がなぜか民謡メドレー。皆さん、カツラも取って普通の雰囲気。
この衣装、2015年の天神祭の衣装だよねえ。急に現代的になり、
楊さんから桐生さん、いろいろな人へと歌い継がれる。詳細忘れた。
もう少し作品の時代感覚を保ってほしかったかも。
この場面で結構踊りますが、隊列の組み方が斬新であった。
楊ー真麻ー悠浦が縦に並ぶ。最前列センター楊さんの横は真麻・悠浦じゃないの。
見ていると結構巧い人が前にくるように組んだのかと思える並び。
ま、真麻さんや悠浦さんはいつも最前列なので、たまには違う人が出るのも良いわ。

<平泉>
と、民謡の最期には。また弁慶の立ち往生の場面。そういや平泉って言ってたな。
と思い出す。弁慶最期の場面。義経と二人きりです。
弁慶は立ち往生のままセリ下がり退場。さすがの大劇場、こういうのが嬉しい。

<フィナーレ>
エピローグではまた平安調の衣装にもどります。(あの民謡は・・CM?って気分)
役のある人は全員役の衣装で。弁慶の正装は素敵だ。
袴と袖の縛りを外した悠浦さんの衣装が涼しげな色でキラキラして似合っていた。
他の二人もだが、袖と裾は縛ってない方が美しいなあ。

最初と最後が豪華なので、特に華やかな気分に浸れる。途中の民謡だけ
違和感があるが、まあ「お話はちょっと休憩」と思えば良いや。


Brilliant Wave~100年への鼓動
作演出 中村一徳

美しき波 プロローグ
ブルーの衣装の娘役だけけで幕開き。さっきから波が続きますな。
恋羽さんがセンター。その後すぐに男役、そして全員が登場し華やかなプロローグ。
中村B先生らしい色使いのオープニング。
最後に気づいたけど、このショー、セットがキラキラしていて歌劇っぽいのです!!
例年の松竹座洋舞は、どうもセットが書き割りとかでダサ・・・レトロだったので。
今回はショーアップした電飾背景や、安っぽくない装置があって、とても良かった。
やっぱりレヴューに装置は重要だなあ〜と実感したのでした。

そのまま1高世、2桐生、3楊の3人が残り、幕前の歌、そして客席降り。
結構長くて、いろいろと客席を回ってくれて、一階席だとかなりお得だ。
舞台に誰か居るように気を使ってくれているので、3階席で見ても、
置いてきぼり感は少ないです。
私の前の列に結構な高齢のお爺さまが居た(通路側)。
日舞の間は結構な頻度で睡魔に襲われていたようなのに(見やすくて良かったけど)
ショーになったら結構しっかり起きており、高世さんが通路を通るときに
さっと手を出して握手してもらっていた。侮れんわ・・・と思ったのだった。
(お爺さまを見ていたせいで、手を出し忘れたショックも大きい)


ROCK WAVE
冒頭、真麻さんの場面と言って良いかと。ダンスの本領発揮。凄いダンス場面です。
この場面に出ている若手さんは、ダンサー選抜か!?と思うほど。
真麻&洞窟ダンサーズを堪能していると、桐生さん登場。みんなで踊り倒す。
ヒロイン舞美さんと女性ダンサーズ登場。まだまだ踊り狂う。
(ダンサーは虹架、りつき、すばる、朔矢、椿、遥花、和紗、結菜、唯城、羽那舞)
この場面、このショーでは一番好きかも。ダンスを堪能するならここ!
真麻さんの魅力全開の場面だと思います。

・・ところで、「あ~華月さんだ~あんな後ろで?」と思う場面があり、
「え!居やいるはずない」と思って目を凝らすと、りつきさんだった・・
というっことが結構あった。お化粧の所為か、今回似てたわ~

Black Wave
ブラックはノワールなので、マフィアでしょうか?ストライプスーツの高世さん。
まとわりつく女たちは白藤、千咲、実花もも、結菜ひらり、柚咲ふうの5名様。
悠浦さんがちょっと白っぽいストライプスーツで登場。
帽子の所為で顔が見えなくても体を見たらすぐ分かるスタイルの良さですな。
しばらく娘役と踊るマフィアの悠浦さん。歌いながらストライプな楊さん登場。
娘役は赤いドレスなのですが、白藤さんが袖が赤ノシースルー、恋羽さんが
黒のシースルー。そのくらいしか違いが無く、恋羽さんくらいはもっと
違うドレス・・黒とか着せてあげて欲しかったです。
ストライプスーツで踊る男役集団。かっこいいです!帽子の所為で顔が見えませんが。
OSKくらいの人数だと、体型だけで誰が誰だかある程度はわかりますね。
高世さんの両サイドに楊さん悠浦さん、なかなか素敵な構図であった。

Hot Wave 
ラテン風のふりふり衣装で全員。順番に見せ場があって、客席降りもあって、
盛り上がる中詰め場面。さすが中村B先生!
高世さんは当然として、桐生さんから悠浦さんまで、それぞれに見せ場有り。
高世さん桐生さんに、朝香さん緋波さんの場面があった。
朝香さんのスカートさばきがあまりに美しくて目が釘付け。
ぜひとも後輩に伝授してほしい技術だ。
このスカート裁きはOSKの伝統芸能と言って良いかと。
(しかしピンクの衣装はどうかと・・。紫と交換した方が良かったと思うの。
楊&舞美がピンクで、朝香さんは紫。その方が似合うと思う)
ちなみにここの場面、センターは水色の真麻さん&恋羽さん。
悠浦さん&白藤さんが緑(ここには千咲さん希望。お姉様は別格紫が似合う)
あとは全員オレンジ。
客席降りでは、私(通路側)の横に、天輝さんと椿さんが来て、内心大喜び。
この二人好みなので、じっくり堪能させていただきました。
そう踊りの後、場面つなぎに残る人が居るのですが。
悠浦さんと娘役4人(遥花、千咲、和紗、実花)。
悠浦さんも堂々たるスターですね。
良い声(低くなったけど)だし、暗めの迫力のある歌も似合いますわ。

百年への輝く波
白い服で、楊さんが登場、舞台で一人で歌います。楊さんも堂々たる(以下省略)
下手から真麻さん登場。歌います。その後また悠浦さん登場、歌う。
3人同じ衣装で嬉しい。桐生さんが歌い、3人が踊る。このときまた三つどもえ(笑)
歌詞になかなか含蓄があり、じっくり聞くと感慨深い。


ロケット
愛瀬さん一人で登場。ロケットボーイが「君の瞳に恋してる」を歌いながら
初舞台生を紹介。初舞台生7人が一人ずつ花道から登場。なんて豪華な!
今年の初舞台生は出番も多く(4月から活躍中だけど)恵まれてるなあ〜。
愛瀬さんはそのまま引っ込まずに、初舞台生と歌い続け、ロケット本体が
きてやっと退場。愛瀬さんは中堅〜ベテランなので、ロケットボーイは
もう少し若手で見たいわ〜って思ったのでした。巧いんだけど上手すぎる。
翼さんがいればこの役だったかな〜とか(いやこの人も巧すぎるけど)
登堂さんが居たら、登堂さんと天輝さん二人でとか。いっそ椿さんとか。
ロケットボーイは、背の高い人がいいなあ(好みです)。
ロケット本体のセンターは実花ももさん。凄く生き生きと可愛かった。
ももちゃんは歌がうまい!というイメージを持っていましたが、ダンスも
可愛かった。朔矢さん椿さんがでかくて雄々しくて目立っているのも可愛い。
唯城さんが可愛くてたまらん。柚咲さんも可愛い。
ラインダンスの振付は凝っていて、超高速。2回目に見たときは初日よりこなれ
更に凄さが増していた。ラインダンスが終わった後、拍手が鳴り止まなかった。
これは日々よくなっていくと思う。OSKのトップバリューだもんね!

フィナーレ
楊さんと娘たちが登場した歌う。(千咲さんもうラインダンス出ないのね、と実感)。
それから全員登場し、またまた主要全員に見せ場有り。
階段に黒燕尾(宝塚っぽい!)、高世さん豪華、桐生さん準豪華、3人組同じプチ豪華、
という黒燕尾で、大変に見応えのあるダンスを見せていただきました。
高世さんがはけた後の桐生さん率いるダンスも見事で。歌劇だ!!と感激。
デュエットダンスは、赤い衣装の高世さんに、相手役は同色ドレスの舞美さん。
最後に挨拶まであって、トップコンビのお披露目みたいだった。

パレードは、千咲さんがエトワール。初舞台生を背景に。
続いて悠浦さん、真麻さん、楊さん、桐生さん、高世さん。
娘役がいない〜並びも男役ばかり。序列順番なんだけど。
男役序列、娘役序列を分けて、娘役の位置!って確保してほしいくらい。
やっぱり歌劇の世界は男役の方が人気出るからさあ。
でも娘役無しに男役の魅力は出せないと思うし。
1部の相手役・恋羽さん、2部のデュエットダンスで一緒に挨拶までした舞美さんが、
パレードの最後の並びで、端っこにいるというのはどうも違和感があって仕方ない。
高世さんは久々に、大羽根を背負っておられました。

最後は「桜咲く国」。これがあるとOSKを見たという気分になる。
松竹座のが一番良いけど、他の公演でも絶対に入れてほしい。


初日の最初に見たときは、まだ「だんどり」という雰囲気が見てていて、
あちゃ〜なのも見てしまいましたが、2日目に見たときは、かなり完成度が
上がっていて、見違えるようでした。特にラインダンス!
これから後半にいくに従い、更に良くなると思います。
今回はいつもの「春のおどり」よりお稽古期間が1か月近くも短かったん
ですよね。いつも2ヶ月は稽古期間があるように思う。今回1ヶ月やん。

やっぱり公演を重ねると進化するね。
30〜40日×2の2ヶ月も公演し続けられると、凄い進化する・・と
宝塚を見ていても思います。宝塚初日と東京千秋楽では全然違う時がある。
OSKの公演はハードだから、10日以上は無理かもしれないけどね。

今忙しいので、土日しか見る事ができませんが(笑)
千秋楽にはどこまで高まっているか、楽しみにしています。



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コメント 2

こんばんは

えりあ様 春のおどり 終わってしまいましたね。
私は一部の桜鏡が大変気にいりました。
本当に各場面がすべて美しかったです。
特に屋島から壇ノ浦への展開が素晴らしかった。
与一の馬での疾走、愛瀬さんの歌で涙し、教経と継信の弓の場面の緊張感、そこからの義経の怒涛の攻め、教経の最期、勝利はしたが義経の虚しさ・・・。
私が思っていた日本舞踊のイメージがすっかり変わりました。
波と兵士役のみなさんの群舞が素晴らしい効果をあげていたと思いました。音楽も良かったです。
民謡メドレーは確かに唐突でしたね(笑
でも傘の渦巻きが固まってグルグルしている場面が、何か新種の生き物を見たようで面白く、好きでした。
高世さんは義経の少年→青年→敗者と演じ分けられているのが素人のわたしにもわかりました。さすがですね。

二部では、洞窟の場面 波を表現されていると思うのですが、同じ動きを少しずつずれて踊るところが何とも言えず好きでした。
あととにかくロケットの場面が本当に良かったです!見ているだけで笑顔になって、一緒に飛び跳ねたい気持ちになりました(笑

今回一部は名場面が多かったのに、舞台写真が・・・。
食博の時に芸大とかかわりができたのだから、写真科と産学協同とかで撮ってもらうわけにはいかないのかな?

春のおどり満喫いたしました。
by こんばんは (2017-06-28 00:27) 

えりあ

詳細な感想ありがとうございます。
私も千秋楽の週末にまた見て、一部の良さが分かりました。1階席前方で見たのですが、那須与一の乗馬の足元!まるでラインダンスのように地上に足がついてない!!教経の弓と最期。最後が初日と印象が違っていて美しく。弁慶の迫力、義経が優しくて。
民謡コーナーさらに浮いた印象が増してましたが(^^;)
2部もダンスが凄くてこちらはもう何も言うことなし。
千秋楽の幕間にBDを申し込んでしまいました。
まだショーの主題歌?が頭をぐるぐるしてます。

by えりあ (2017-06-28 21:14) 

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