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宝塚月組「ALL for ONE ダルタニアンと太陽王」初日 [観劇感想(宝塚)]

宝塚月組「ALL for ONE~ダルタニアンと太陽王」初日
2017年7月14日(金)15時 初日 1F23列センター


三銃士のオリジナル物語、もの凄く良かった。楽しいし、スッキリして、
筋がしっかりしている。楽しく笑える。今日もすっごく笑った。
役者の演技力も高く、適材適所。歌も良かったしダンスもしっかり入ってる。
フィナーレも絶品。小池作品の良いところが出ている。
これはまた見たい、そう思える作品。初日に駆け付けた甲斐があったわ♪
(舞台セットなんかはちょっと、、かなり「るろうに剣心」だったけど)


201707月三銃士 正.jpg

初日なのでネタバレは控えめにしてます・・

1幕終わった時の私の心の叫び。
なんで「仮面の男」の時に、小池先生がこれをやってくれなかったの!!!
いまさらながら、児玉さんに怒りがこみあげたのだった。なんてトラウマ。
場面場面、やっぱり似てるから(そりゃ元が同じ三銃士だもん)記憶がよみがえる。
あの酷い作品、DVDどころか映像にも残っていない宝塚版「仮面の男」。
強烈な記憶は残ってる。というかその後「三銃士」が悪夢のキーワードになったほど。
「ああ、あの場面はこんな風にして欲しかったの、こんなのが見たかったの」の連続。
そんなことを思った客はそれほど多くなかろう。でもあの時(「仮面の男」初日翌日)の
絶望感は忘れられない(あの時はショーもカバーできず、いまだ立ち直れてない私)。
今回、やっと「三銃士」を楽しめた。あの悪夢の記憶を塗り替えられたか?
沙央さんはあの問題作にも、超問題場面に出演されていたんだよねえ。
今回楽しく笑いを取ってる沙央さん、どう思われたか?聞いてみたいわ。



三井住友VISAカード シアター
浪漫活劇(アクション・ロマネスク)
『All for One』 ~ダルタニアンと太陽王~
脚本・演出/小池 修一郎


お話が面白くて、映画にできそうな感じ。しっかりとしたつくりの上、
夫々の役のイメージがはっきりしている。イメージだけでなく、それを表す
エピソードもちゃんと入っているから、わかりやすいの。
例えば、三銃士のそれぞれの特徴が、台詞(言葉だけ)じゃなく、
行動で表現されている。だから納得できる。お話に深みが出る。
コメディ場面も多いけど、無理に笑わせるのではなく、キーになる台詞や間、
表情で笑わせる作り。本当に楽しい。心から楽しく笑える。
突っ込みどころが皆無ではないけれど、漫画原作風の雰囲気でみれば
楽しいコメディ作品に野暮は言いたくないから、全然OKだわ。
ああ、この作品が見たかった(しつこくてゴメン)。時間軸が逆だけど
この作品を、当時の雪組で再演して欲しい。タイムマシーン!!



ダルタニアン(珠城りょう)
ガスコーニュの田舎者で、誠実で素直で剣の腕が随一で、都会にいないタイプの好男子。
というのがイメージ通り、ぴったりでした。やはり珠城さんはこういう男が似合う。
今回は、銃士隊員ということで衣装もみなと一緒でそれほどきらびやかではなく、
青のシンプルというか質素目の衣装が大変お似合い。こういう衣装の方が珠城さんの
男ぶりが上がると思う。最初の酒場あたりの雰囲気がとても好感が持てる。
その素直さが、宮廷で人の裏ばかり見せられてるルイーズの
心をとらえたのね!と思える。その後も誠実で愛情深いし。イイ男だ。
今回のダルタニアン、珠城さんにぴったり。本当にイイ男だ。


ルイ14世(愛希れいか)
秘密ありのルイ14世。今回は「仮面の男」は登場せず、違う秘密でした。
しかし愛希さんは元男役だけあって、男役まだできるのでは?と思う役作り。
なんというか、月組2番手はこの人だよね?という雰囲気が漂う。
別に美弥さんが2番手に見えないというのではない。愛希さんが凄すぎるのだ。
最近はこういう存在感のある娘役は少ないけど、昔は花總まりさんや白城あやかさん
とか、このレベルの存在感と役割を果たしたトップ娘役がいたもんね。
今作は愛希さんが物語を動かしていく役割。だから余計に存在感がある。
お芝居も上手いわ~いい味を出していた。普通の娘役ではないこういう役が似合う。
そしてこういう髪型もとても似合う。可愛かった。


<三銃士>
アトス(宇月颯)
三銃士なので、アトスが一番(笑)。アトスが凄くかっこいい!
そうよアトスはこういう人なの。私が思うアトスの、アトスを表すエピソードが満載。
知的でしっかりしていて人望篤いリーダー。頼りがいがある戦略家。
(ああ、これをあの時に見たかった・・と、未涼亜希さんファンとして成仏できて
いないのがよくわかった。アトスがかっこいいとなぜか悲しくなるなんて・・)
宇月さん、今回大活躍、凄くかっこいの。この人がいると芝居が締まる。
お顔は好みじゃないけど、芝居が好みだ。歌声も良い。
お芝居に重みと深みを与える、必須な方です。


アラミス(美弥るりか)
アラミスは派手な美貌のモテモテ男。でも元神父なんだよね~っていう設定が生きてる!
なんてキラキラしたアラミス。これがアラミスよ~彼の特徴が生きるエピソードが
いっぱいあって、役割が明確。懺悔の場面が最高だ(笑)
美弥さんも、今回もよく似合った役どころ。美貌のアラミス、納得できます。
そして2番手だからアラミスの活躍場面も多くて嬉しいですね。


ポルトス(暁千星)
力自慢の大男・・ちょっと童顔だけど(笑)。力自慢の呑兵衛なエピソード満載。
素直でイイ男なんだよね。可愛い顔して岩を投げる場面、なかなか素敵だ。
王女様が、彼を選ばなかったのが不思議なくらい。
暁さんは可愛らしいお顔だから(背は高いけど)、ポルトスのイメージは厳しい・・
ポルトス=緒月遠麻さんのイメージでいたので、輝月さんが似合うのではと
思っていたことを反省します。お芝居もとっても上手くなったと思いますわ。
(輝月さんは黒の護衛隊で大変目立っており、それはそれでよかった)


<マザラン一族>
マザラン枢機卿(一樹千尋)
敵はマザラン、今回は敵役です。あの結末でいいのか・・とも思うけど、まいいか。
重厚な雰囲気と陰謀の迫力はさすがの一樹さん。甥がちょっと軽いが、外国
重臣の地位にあるのは大変なのでしょうね。そりゃ王族の弱みの一つも欲しいでしょ。
弱みを握って・・はあるけど、一応王家のスキャンダルを隠してあげてたのにね。
イタリアからきたマザラン一族のかなめとして、フランス王の重臣として
頑張ってたのに残念でした。フランスのためを考えてなかったことは無い、と
思ったのです。そのあたりはさすがの一樹さん、素晴らしいお芝居だ。
(マザランっていうと、汐風幸さんのイメージがあって、なんで?と思ったら
もっと古い轟さん主演の「バッカスと呼ばれた男」だった。記憶が攪拌されてる)


ベルナルド(月城かなと)
マザランの甥で護衛隊長。銃士隊に代わる組織の長を任されてる人物・・だけど
思考力は叔父のマザランに追いついて無さそう。ちょっと単純。
出会い方が違えば、ルイーズも惚れそるかも。
彼も単純で素直で、しっかりした強い女性が、「私がついていてあげないと!」
とほれ込みそうなタイプの男だ。・・いろいろ可愛いんだよ(笑)
あんなに美しいのに、シリアスな表情なのに、考えてることが単純すぎて(笑)
それが客席から見えるから、月城さんもお芝居上手いもんねえ。
ベルナルドが最後のダルタニアンとの決闘の時、剣を2本持って構えたら
「るろうに剣心」の蒼紫が浮かんだ(笑)。あの場面とセットも似てるし、
小池先生、狙った?(今回の宮廷のセット=階段、望海さんの屋敷にそっくり。
そういえば、フランス宮廷を模したんだっけ。細かいわ)
最期の戦いは、宝塚とは思えないすごい殺陣でした。さすがアクションロマン。
今回は何となく月城さんを見に行った気分。雪組でずっと見ていたし、
気になってたみたい。月組3番手で見ているのはとても楽しかった。
端正な美しさはそのままに、頑張ってらした。また日本物も見たいわ。


フィリップ(紫門ゆりや)
ベルナルドの兄。色事担当。弟は荒事担当なのね。弟よりはいろいろ考えてそうだけど
でも叔父には遠く及ばない。肝心の場面でなんとも情けない雰囲気が漂い、
笑いを取ってくれました。素敵だ・・お兄様。


マリー・ルイーズ(早乙女わかば)
彼らの妹かな。まさか全員兄弟とは思わなかった。マザランの兄家はすごい子だくさん。
一番上の妹かな、とても目立って綺麗。ベルナルドお兄様も美形ですので、美形兄妹。
アラミスとエピソードがあり、ちゃんと本音が見える場面があり、妹たちもひとまとめ
モブでなくなって良かった。


<宮廷の人々>
モンパンシェ公爵夫人(沙央くらま)
ルイの従姉で求婚者。10歳のときから20年って、いま30? 年増のお姉さま。
王族であの美人なので縁談はあっただろうに、一途な人だ。
なりふり構わず愛する男に迫るところや、正義感と行動力は素晴らしい。
彼女が男なら強い王になってたのでは?
しかし沙央さんは女役もできるし、美人だし、凄い役者だな。
コミカルな芝居も抜群だ。専科でがんがん活躍してください。
こんなに美女で女役が上手い専科さん。最近の絶滅危惧種といえるかも。
上手くて芝居を引っ張れる強い女役は、希少価値と需要があると思うの。


アンヌ王妃(憧花ゆりの)
ルイの母、この物語の重要人物。上手いわ・・・。
アトスとこの人、何か物語がありそうな雰囲気まで感じられる。
母として言葉にならない感情が見えるところが良いわ。
結構小声でつぶやいてましたけど(笑)そこはコミカル場面。
シリアス場面は、この人とアトスとマザランの芝居で締めてました。
さすが組長!という感じ。
初日のご挨拶も完璧でした。


ボーフォール公爵(光月るう)
王族で、幽閉されてた人。アトスのエピソードの重要人物。
余り何をしたってことが出て来ないけど、最後に活躍してました。


マリア・テレサ王女(海乃美月)
スペインの王女様。なのにへんなガイジンっていうイメージのしゃべり方。
妙に訛った日本語で(笑)。王女なのに自由気ままだし、自己主張が強い。
美人なのに、あの肖像画通りの髪型。あれってさ、ベラスケスの描いた
肖像画そのままですね。実際にあの髪型の人、初めて見た・・・。



乳母マドレーヌ(夏白都)&振付師リュリ(佳城葵)
別にセットじゃないけど、なんとなくずっと王と王妃にくっついて出てる。
意外に仕事も多くて頑張ってましたね。


<一座の方>
ビゴー(綾月せり)&シモーヌ(白雪さち花)
剣劇一座の親方と奥さん。いい味出してましたね。
「息子同然に」と言ってましたが、息子でいいやん!って思いました。

ジョルジュ(風間 柚乃)
登場場面から目立つなあと思ってました。王女が登場の場面でもとても印象的。
月組期待の新人なのでしょうか?あとで「おとめ」で確かめなくては。
後半怒涛の出番でした。綺麗なお顔、割と小柄?なんとなく愛希さんと似てる?
それで選ばれたのか・・いや宝塚はそんなところじゃない。
ということで、今回「調べなきゃ」と思った方でした。


フィナーレ
小池先生の一本ものの定番というフィナーレがついてました。
初演だから、変なアレンジが無くてとても素敵。
こういうのが見たかったのよね~(ってこればっかり)
男役がかっこよく、娘役もかっこよく。
月城さんが3番手で踊っているのを見て、なんとなく嬉しい私。
暁さんが可愛い!ダンスが素敵。宇月さんが渋い、いぶし銀の魅力だ。
美弥さん美しい~。珠城さん貫禄ついたね。カッコいいよ。
フィナーレは愛希さんの出番が若干少なかったね。
女役のところは、沙央さんが担当していた。ショーでも美女だ。
ラインダンスの衣装も豪華で可愛い。振付は凝ってないけど、華やか。
フィナーレまで大満足です。
小池先生、大好きです。
もう一回見に行きたいですね~トラウマを克服するまで見なきゃ(笑)



昨日のOSKの荻田先生のショーと、今日の小池先生の一本もの、
この二日、大変好みの作品が見られて嬉しいな♪♪♪
どっちも大当たり!



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パクチー

本日、観てまいりました。
先週、花組を観て、二週続けての観劇でした。
ほんと、楽しかった。
余計なことを考えず、ただ舞台上の物語を楽しむことができました。 
ところが最後の殺陣のシーンを観ているとき、なぜか一週間前に観た花組の殺陣のシーンが浮かんできてため息がでました。
まったくレベルの違うシーンでした。ジェンヌさんの力に差があるとは思えません。なのに、同じように剣を振り回してここまで違うのかと愕然としました。
書き割りの舞台装置の前で数人で剣を振って、一人ずつ死んでいった花組に対して、月組は、舞台上を縦横無尽に走り回り、いったい何人いるのかというくらい人を繰り出して、そのそれぞれが芝居をしていました。
中村暁先生は月組のこの舞台を観て、なんとも思わないのでしょうか。
生徒さんたちは演出家の作る作品の範囲内でしか自分の力を発揮できませんから気の毒です。
月組が素晴らしかっただけに、中村先生に怒りを覚えました。
月組の感想を書くつもりが、愚痴になってしまいました。
すみません。
by パクチー (2017-07-16 22:23) 

えりあ

花組、私も千秋楽近くにもう一度見ました。
おっしゃる通りの殺陣場面が確かに全然違います。300人くらいの劇場で10名くらいの出演者なら・・いやそれでももっとできますよね。もっと狭い舞台で少人数でも、今回の月組レベルの殺陣を見たことがあります。
新歌舞伎座あたりで、主演の方が歌いながら殺陣をする感じのスピード感でした>花組。(ストーリー的にも??が飛びましたが^^;)
月組のは、目が足りない感じで、何度も見たくなりますね。
勿体なさに怒りがこみ上げるのが、宝塚なんでしょうか。
私はかつての雪組を思い出して怒り心頭でしたけど(笑)


by えりあ (2017-07-17 11:01) 

hanihani

雪組終わりました。

で、月組楽しみにしてチケット増やしました!!8月初めに大劇に全国ツアーチケット受け取りに行かなきゃならないかもなので
間に合えば大劇でも見たいですね。

花組との殺陣の差ですが、主演のあの靴のせいもあって
舞台は飛び回れないのです。あのヒールと、中に詰め物入れたブーツをあきらめてくれたらと、花組見ていて、デュエダンですっころんだ時に「あー」と思いました。
ま、お話もナカムラAはやはり書かせてはいけないよねと思いましたが。。。

金曜日にはいよいよ東京も花組が始まります。
多少手直しあるかな?
by hanihani (2017-07-24 20:49) 

hanihani

追伸:

ジョルジュ(風間 柚乃)くんに関して。

風間くんは夏目雅子さんの姪というのが、卒業の時に話題でした。
でも文化祭をみたら、歌がうまくてお芝居も上手で私は早く出てくればいいなぁ~と思ってました。

そうか、今回は目立つお役なのですね。
月組も下級生がぐいぐい育ってますよね。
れんこんの新人公演主演が本当に良かったと思う。

しかし東京の新公は雪組全国ツアーで伊勢崎にいるので
観れないのが悔しいです。
by hanihani (2017-07-24 21:07) 

えりあ

hanihaniさん

雪組千秋楽おめでとうございます&お疲れ様でした!

風間さん情報ありがとうございます!夏目雅子さんの姪御さんが入団されたのは知ってたけど、しらなかった。普通に上手くてものすごく目立ってました。ぜひご覧ください!

花組・・よく台詞と散ったりすっころんだりというお話は聞きますし、私も一度凄いのを目撃しましたが(笑)。殺陣したり踊るほうが大事だと思うのですけど。ビジュアル重視なのかしら。
中村A作品・・・もうなんて言ったらいいのか。途中で話がグダグダすぎて、手直し必須だと思います!!
by えりあ (2017-07-24 23:03) 

miyakogu

こんにちは、はじめまして。
うちの中学生娘も未涼亜希さんのファンだったのですが(おそらくは今も)、宇月さんのことが気になるようです。やはり共通する魅力をお持ちなのでしょうか・・。
by miyakogu (2017-07-27 18:31) 

えりあ

miyakoguさん
はい。たぶん今回の「アトス」の役作り、そして宇月さんの芝居。かなり魅力が共通していると思いました。宇月さんのお芝居は、未涼さんに共通するところがあると、思ってます(「舞音」の時に確信!)。タイムマシンを使ってこの脚本演出で、当時の雪組で上演して欲しいです。
私の他にも思い出す方がいて(中学生のお嬢さん!退団時は小学生ですよね)嬉しいです。
by えりあ (2017-07-27 22:10) 

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