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宝塚雪組「ファントム」東京Bパターン [観劇感想(宝塚)]

宝塚雪組「ファントム」東京Bパターン
2019年1月27日(日)11時 1階2列

どうしてもBパターンが見たかった。なので東京へ行きました。

久々に見るファントムは、なんだかより一層若返っていて純粋な子供のように
少年らしさ全開で、その分クリスティーヌに母性を感じるように。泣かされる。
キャリエールの申し訳なさそうな表情にきゅんと泣かされた(諸悪の根源なのに)

朝美シャンドン伯爵は、生き生きと女の子をスカウトしまくり、
彩凪ショレ氏はうきうきと妻の尻に敷かれていた。

歌が素晴らしい。ほんとストーリーはあれなのに、歌の迫力。
望海さんの歌での芝居、少年ぽくなってるから余計に泣かされる。
真彩さんは天使の歌声。ビストロでは肌が粟立つ迫力で私も拍手喝采だ。
銀橋での彩風さんの(己の行動を棚に上げた)慈愛に満ちた愛溢れる歌に泣かされた。
朝美さんの歌も良くって!これBパターンのCD欲しいなあと思った。
ビジュアルはAパターンのほうが好みなのでブルーレイはAパターン。
そんな我がままなことを思うほど(両方買う気満々)、歌が良かったです。
Bパターンを見れて大満足。

201901雪ファントム1幕.jpg

「ファントム」

東京でやっと見れたBパターン。通常だと役替わりがあれば大劇場で見ておく。パターンが多くて見損ねたりしたら「ああ残念」と終るところですが、この雪組「ファントム」は終われなかった。東京へ行きましたよ。行ってよかった。多分、役替わりがなくても東京へ見に行ったかも。
何度も見ている「ファントム」で、かつて嵌ったことなどない。なのに、再演でなぜ!?
もう理由はわかってますよ、脚本とキャストがぴったりはまっていたから。

顔が普通なら、素晴らしい歌手になれたといわれる音楽の天才エリック、劇場中が震える美声・天使の歌声と称され絶賛されるクリスティーヌ。諸悪の根源なのに「貴方にはどうしようもなかったのね」と思わせ、あまつさえ同情してしまえる超情けない男ながら惹かれてしまうキャリエール
さらには、カルロッタ。「この女が歌うなんて耐えられない!」というセリフを実感させてくれるカルロッタにも初めて出会った。カルロッタが美声で聴き心地の良い歌声ではいけないのよ、めんどりのように不快なそれでいてオペラ歌手の歌声でなけりゃならない。天使の歌声同様結構難しい歌声だと思う。それを舞咲さんがどんぴしゃりの歌声を作って熱演されていた。

白状すると、かつて「ファントム」を見て散々心の中で突っ込んできた。
曰く「音楽の天才・・??」「天使の歌声????」「100年に一人の才能??????」というセリフの数々に。
「ベラドーヴァの歌声は天使の声といってもいいけど、クリスティーヌの声も同じに聞こえるとは、エリック大丈夫か?」とか「シャンドン伯爵、正直に言いたまえ。気に入ったのは声じゃなくて顔でしょ?スタイルいいよね?」も思った。あと「カルロッタ、素敵な声やん。上手いし、ちょっと年増だけど化粧すれば大丈夫よ」とか毎回のように思ったものだ。この3人(エリック、クリスティーヌ、カルロッタ)のキャストは、かなり難しい。歌が重要なキーアイテムだから、これがぴったりはまらないと、脚本に無理がありすぎて、客席にいる私の心の中で突っ込みの嵐が巻き起こっていた。それが!今回は、まったく突っ込まなくて済んだ。素晴らしい。これだけでも素晴らしいのに、歴代キャリエールに突っ込んできた「なんであなたのような聡明な方が、若いとはいえあんな酷いことをしたの!!」という場面すら、彩風さんは「・・・この優柔不断さ、徹底した逃げの姿勢。流されるままのこの人にとっては無理もない行動だったのね」と思わせてくれた。初めて納得できたよ!(理解や共感はできないが、キャリエールの人物像が過去の行動とぴったり来た)
あ、あとクリスティーヌが農場出身の、見た目ちょっと可愛いくらいで声だけが際立って目立つ女性ってところも設定どおり。初演の花總クリスティーヌは、「・・どちらのお姫様のお忍び?って聞くのが正しかろうよ」という感じでしたから。真彩さんのちょっと庶民的な雰囲気がぴったりでした。

というように、私にとってはベストキャストの「ファントム」である。もう確実にブルーレイとCDは買う。もしかすると発売日にキャトルレーヴに行くかもしれないほど、頭の中をエリックやクリスティーヌがぐるぐるしている。

あらまあこんなに長い文章を書きながら、まだBパターンのことを書いていない。
シャンドン伯爵の朝美さんは、可愛くて綺麗で、ちょっと安蘭さんを思い出す。安蘭さんの時は、「女の子をスカウトしてないで、貴方が舞台に立て!」と思ったものですが、あの歌ってすごく難しかったのだなあ~と初めて知りました。彼のソロは曲調が少し違っている。でも初演では朗々と歌い上げていて、一番オペラ歌手似合っていたから、突っ込みの嵐だった。素敵な歌だったと記憶しているけど、再演以降はそう思ったことがなかった(大失礼ですね、ごめんなさい歴代伯爵様)。
今回、Aパターンでお育ちのよさそうなイケメン伯爵である彩凪シャンドンの歌を聞き、Bの朝美さんに期待していた。聞いて。やっぱり難しいんだなあ~と思ったけど、いい曲であると思いだした。なによりもなんだか安蘭さんに似て見えて、その相乗効果か、懐かしさまで感じた。小柄で目力の強い大きな瞳が似てるのかな。初演が刷り込まれた私には「あーシャンドン伯爵久しぶり」って気分。ボンボンではなく、やり手の青年実業家でプレイボーイという雰囲気も似てるし。歌、良かったよ~!これがCDにならないのはもったいなさ過ぎる。

そして彩凪さんのアラン・ショレ。いつのまにショレ氏がイケメン枠になったのかわからないが、カルロッタが羨ましい。あんなにイケメンな夫がいて、しかも自分にべたぼれ。自分のために、超一流の劇場を買ってくれるのよ!?どんなわがままも聞いてくれるのよ。足蹴にしても冷たくあしらっても、それでも愛してるってまとわりついてくるのよ。どんだけ惚れられてるんだ。しかも彩凪ショレ氏は、周りにたくさんいる若い美人の劇団員に目もくれない風ではないか。(実は朝美ショレ氏の時は、裏でヴァレリウス嬢に手を出したり、可愛い劇団員に声かけたりしてるのでは?という疑惑を持ったものだ)。Bパターンを見て、私はカルロッタが心底羨ましい。本人は夫を足蹴にして、生き生きと陰謀を企んでるし。思うがままの人生ではないか。あまりに順調過ぎて(いや障害は自力で取り除いてきたんだけど)、欲望のままにふるまいすぎて命を落としてしまいました・・・。それがなければ私はカルロッタになりたいくらいだわ。ショレ氏、素敵な旦那様でした。美女から髭のオジサマまで幅広い役ができる役者さんになられましたなあ~彩凪さん。


あとは。エリックが中学生くらいになっていたことかな。精神年齢がかなり若い。少年の純粋さで、「ああ地下に閉じ込められて、人に交じわらずに育ったんだ」と思わせる役作り。過去の歴代エリックも、同じ状況から独善的になったり、思慮不足になったりしていた。でも望海さんのエリックは、幼い。純粋さを持ち続けて子供。だからエリック自慢の森の広場も、安っぽい作り物感が「ああ、エリックの大切な秘密基地なんだ」って思えて、それをクリスティーヌは分かっていて、「素敵」と言ってあげているように思えた。この場面もすごく切なくなった。あとに続く悲劇には涙なくしては見られないくらい。臆病で純粋な子供が傷ついたというエリックの悲しみよう。慟哭。それと気づいたクリスティーヌの罪悪感と後悔。すごく伝わってきました。
クリスティーヌもエリックの若返りとともに、母性がアップしていて、声だけじゃなく天使を超えて聖母のように感じた。ビストロの歌は本当に背筋がぞくぞくするほどの歌声で、「素晴らしいだろ!!!」とスカウトしたシャンドン伯爵は鼻高々で、危ういところをつないだジャン・クロード氏に特別ボーナスを支給しても良いくらいだ。クリスティーヌの健気さも本当に可愛らしくて、ひどく残酷な裏切り行為をしたのに、彼女の気持ちに寄り添える気がする。真彩さんもいいお芝居してましたよね。

ベラドーヴァの朝月さんも、クリスティーヌ同様母性がさらに増加。大サービス。こちらもお芝居の表情が素晴らしく綺麗だった。エリックが超絶マザコンになるのが理解できる。あんな男にひっかからなければ・・・と、彼女の人生が惜しすぎる。職場恋愛だったのに、彼が既婚だと、誰か教えてくれなかったのか。


諸悪の根源キャリエール、その情けなさそうな困り顔。あまりにぴったりで、あんなにスタイル良くてかっこいいのに、その表情の似合い方ったら素晴らしすぎる。優柔不断で頼りなさそうなのに、立派な支配人だと慕われるのは、周りの人が彼を助けてあげたくなって、それでチームワークができ劇場が一体化して良い方向へいってたんだなあ~なんて思ったのでした。
今回キャリエールの人となり、人生が一番見えたかもしれない。この情けなさ、本来ならぶん殴りたくなるところなのに、助けてあげたくなるところがキャリエールの本性なのだわ。彩風さんの嵌り役と言いたい。

その他に改めて言いたいこと。
永久輝さんの白軍服姿のかっこよさ。次のバウ主演作の王子様が白軍服なら絶対に素敵に違いない。これでまたチケットがなくなるんだ・・・と確信したこと。

従者の縣さんが髪型からお顔から、かっこよくて目立つ。同じく従者の諏訪さんの体格がステキで、後ろ姿に見惚れた。逞しいという形容詞を差し上げたい。従者の笙乃さん、ダンスが凄すぎて、目が離れない。6人ともすごいから見たいのに、かっこいい縣さんや逞しい諏訪さんに目が行くはずなのに、なぜか笙乃さんを見ている私。やっぱり映像でじっくり見たい従者隊でした。

そうそうルドゥ警部。某所で「結婚するなら彼が一番良い!」という話を聞いたので、じっくり見てみた。確かにイケメンだし、警部で階級も高いし(高給?)人情にも篤そうだし、まじめな常識人で夫にするには良い男だ。フランス男らしく粋なところもありそう。しかも勤務時間は長く家を空けがちな職業。ポイント高いな。
私は彩凪ショレ氏がいいかな~残念ながらカルロッタ様には勝てないので、あきらめるが。ショレ氏に手を出したら、毒を盛られそうで怖い(笑)

201901雪ファントム2幕.jpg


東京では、日比谷で雪組「ファントム」を見て、銀座に移動してOSK「円卓の騎士」を見た。なんて幸せなのでしょう!!!
昼はダブルで観劇して、夜はお茶会に・・と東京STAYで幸せを満喫して帰宅の途についたら、帰りの新幹線で故障が発生。結局大阪まで5時間近くかかってしまった。帰りでよかった・・・この延着が往路だったら、間違いなく新幹線の中で号泣していた。



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