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宝塚花組「CASANOVA」新人公演 [観劇感想(宝塚)]

宝塚花組「CASANOVA」新人公演
2019年2月26日(火)18:00 2階7列センター


花組の新人公演を見ることができました。
まだ本公演の感想も書いてませんが(下書きのままだ)忘れないうちに先に新人公演の感想を書きます。

本公演見ていることが前提の大幅カット。途中で「いきなり何!?」という場面やセリフが満載。
それはまあ・・・新人公演見る客は100%本公演見てるよね、という前提があればOKか。
よかったのは、コンデュルメル氏の性格・位置づけがはっきりしたこと。このご夫妻は新人公演のほうが、演出がすっきりして私はこちらのほうが好き。

主演の帆純さんは美しくて千人の女に惚れられるというカサノバ役に説得力があり、ヒロイン華さんは可愛くて、修道院出の好奇心旺盛で元気な世間知らずのお嬢様というのがぴったり。綺麗なカップルで二人とも役にぴったり。すれ違い感と最後の場面がしっくりきた。コンデュルメル夫妻も綺麗なカップルで嬉しい。
あとは教皇様役が上手いなあ~とか、モーツァルト目立つなあとか、総督本公演と一緒?とか。そんな印象でした。
歌は、本公演はさすがにレベル高いんだなあと思いましたが、それでもあのめんどくさそうな曲をちゃんと歌って聞かせてくれたので、満足。何よりこの演目は華やかに麗しいのが一番!
ということで、この新人公演、特にトップコンビと2番手コンビの麗しさに大満足でした。


201902花カサノバ新公.jpg

「CASANOVA」
作演出 生田大和
新人公演担当演出 指田珠子


本公演は早い時期に2回見て、それからしばらく空いて臨んだ新人公演。見ていてよかった本公演。
いきなり監獄場面から始まって、ちょっとびっくり。プロローグのカサノバのプレイボーイ紹介場面が全部カットなのね・・。「カサノバは稀代のプレイボーイ、みんな知ってるよね?」と主題をカットされた気分。
コンデュルメルと元愛人ゾルチ夫人とカサノバの場面もカットなので、夫人の立ち位置が謎のまま始まる。だからゾルチ夫人はコンデュルメル夫人にとらわれて突然出てくるので謎の女性だ(笑)コンデュルメル夫妻の愛憎まで謎になる・・とこんな感じで、「本編みたよね。端折るけどわかるよね」と宣言されたような気がする。それならいっそ「名場面ダイジェスト」にしてくれても・・と思ったほど。
しかしながら、コンデュルメル夫妻については時間がなかったのが良いほうに作用したのか、本編にある小細工(薬)がなくなったので、すっきりしたように感じた。特にコンデュルメル氏は。目薬とか、惚れ薬とか小細工はいらんのだ。それでも話は通じるし、ないほうがコンデュルメルの立ち位置がすっきりする。本公演ではお茶目な悪役で笑っていいのか、シリアスな黒いかっこいい悪人なのか判別できず、とても戸惑いながら柚香コンデュルメルを見て反応に困っていたから。新人公演の聖乃コンデュルメルはかっこいい黒い役、権力取得を狙う悪人でした!あーすっきり。このほうがずっといい。あとベアトリーチェに「コンデュルメルのおじさま」と言われるのも納得(新人公演ではこの台詞はカットされたけど)。本公演では、ベアトリーチェと同年配(下手したら年下)に見えたのですが、新人公演ではこの辺りもすっきり。黒い悪役として貫禄があるコンデュルメルで、若気の至りではなく、現状の政治を歯がゆく思って陰謀を考える年齢にも見えた。あと夫人のロザリアも、政略結婚だけどボタンの掛け違えだけで本当はお似合いの良い夫婦になれるのに・・と感じられたので、ラストシーンの寄り添う夫婦の姿にも納得。(本公演は政略結婚で年上の出戻り妻を押し付けられた感があり、柚香コンデュルメルは本気で妻に関心なさそうに見えていたので、ラストシーンに驚愕したから。ついでに夫人の黒魔術も、本公演は本気で魔術が趣味の魔女を目指す人に見えたけど、新人公演では「寂しいから」というのがわかりやすくて、そこにも「可愛らしい女」を感じたというのも大きい。やっぱり本公演のキャスティングには無理があるのでは・・と改めて思った次第)
というわけで、コンデュルメル夫妻は新人公演の演出のほうが好きです。


ジャコモ・カサノバ(帆純まひろ)
美しい!千人の女を惚れさせたという稀代のプレイボーイはまずは美貌。かなりカットされていたけれど、笑顔一つで女性を思いのままに動かし、逃亡したり潜入したりするカサノバですから、やはり見た目の説得力が要りますねえ。明日海さんも大変美しいのですが、帆純さんも劣らず美しい。新人公演のパンフレットの写真は、早霧せいなさんを思い出す美貌でした。本当に美しい。
歌はさすがに難しい曲はなんだな~と思うところもありましたが、冒頭は緊張が感じられたけどその後は役に入ってきたのか、とっても軽快に綺麗に歌っていたように思う。明日海さんの美しい高音の伸びや劇場に響く歌声と比べたらそりゃあ・・・だけど、明日海さんと比べなければ、私は十分!綺麗な歌だと思います。お芝居は思ったよりずっとずっと良くて、真ん中が似合う人なのか?と思いましたね。すごく華やかで美しくて出てくるとパッと明るくなる。後ろ向きで舞台の真ん中に立ち、スポットライトとともに振り返る!ほんとスター登場という場面が似合っていて。陽性のカサノバみたいな役が似合うのでしょうね。お芝居すごく嵌っていました。ベアトリーチェの華さんともお似合いのカップルで、恋に落ちるさまも分かりやすくて共感できるし、私は気に入ったわ、このカサノバ!
帆純さんが美しいのは知っていたのですが、これほど華やかとは思ってなかったので、新しい魅力発見。あの豪華な衣装の数々も、乱れた金髪もお似合いで、素敵なスターです。早霧さん系の美貌で、声が良いので今後に期待できそう。これから注目したいです。


ベアトリーチェ(華優希)
華やかで可愛くて、若さはじける感じがとても素敵なお嬢様。修道院で育ったけれど、好奇心旺盛で、なんでも見たいやりたい!という子猫のような感じ。なんでも真剣に取り組み、裏がない。可愛いだけじゃなくてしっかりしているし、この話の中でどんどん成長していくのが良くわかる。自然な感じでとても似合っていた。本公演では仙名さんが可愛らしく作っていたけれど、ちょっと聡明な大人を強く感じる部分もあったので、新人公演は若い華さんでどうなるのかな?と期待していた。予想通りに自然に可愛らしくて、私は華ベアトリーチェ好き。ビジュアルも演技もカサノバとお似合いで、可憐なベアトリーチェでした。次期トップ娘役が決まっているけど、これなら十分と思えました。
歌は、仙名さんが素晴らしいのでなんですが、このくらい歌えたら十分だよ~と思えます。華さんはお芝居が上手い人だから、芝居の中の歌は役になりきってちゃんとしっかり歌ってくれるので私は大満足。数々の豪華なドレスも素晴らしく似合っていて、ヒロインしてました。次からも楽しみです。


アントーニオ・コンデュルメル(聖乃あすか)
イケメンなのは本公演と同じですが、役作りが違うように感じた。これは演出が違うのもあるけれど、かっこいい黒い役にしているから、というのが大きいと思います。この役は笑いなんて取らなくていい、変な小細工は不要!自分のためはなく、頼りない総督を排除し財政難のベネチアを救うために、力を尽くして権力を狙っている正統派の悪役で決めて欲しい。妻のことも、すれ違いから無関心を装っていても、心根では愛しているというのが伝わってほしい。
聖乃コンデュルメルと舞空夫人のカップルは、幼馴染で――舞空夫人が5歳くらい、コンデュルメルが15歳くらいにトキメキの初恋エピソードが想像できる。もちろん夫人が名家の令嬢で、彼女との結婚のためにコンデュルメルは頑張って必死に彼女の父に認めてもらえるよう努力して出世した感じ。でも出世のために娘をもらった雰囲気が表向き顕著で、ロザリアは反発しているとかそんなすれ違い? と、描かれていないエピソードが見える(私にはね)。そういう雰囲気があったように思うくらい。いいねえ、聖乃コンデュルメルは好みだ。この役は権力への黒さと裏にある妻への愛とやさしさ、国への想いが見えたら、本当にかっこいい二番手役で美味しい役だと思うのだ。
聖乃さんのソロも良かったし、コンスタンティーノとのデュエット?も良かった。私は気に入った。


ロザリア・コンデュルメル(舞空瞳)
やはり娘役がする役だと思った・・・本役の鳳月さんは素晴らしく上手いし歌も絶品だけど、やはり宝塚では強すぎる。外部の舞台で本当の男性がコンデュルメルを演じるなら、素晴らしい妻だと思うけど。
ということで、こちらも新人公演で舞空さんに期待していた。舞空夫人のお芝居からは、コンデュルメルの項で書いたようなエピソードが見えてよかった。本当は夫が大好きなのに、政略結婚で出世の手段で結婚されたので、素直になれない。多分一度も「愛している」と言ってもらってないに違いない(イタリア男なのに!)。だから困らせてやりたくて気を引きたくて、黒魔術をやってみた。でも夫は反応しない・・・それでさらにエスカレートしていく、という雰囲気。黒魔術に対する向き合い方が違うように感じたのでした。なんか、暇つぶしで夫への軽い嫌がらせ?気を引きたいから、夫が嫌がりそうなことをやってみた(夫が一番好きだから浮気はしない)、叱って構ってほしかったのに。。。という感じがビシビシと伝わってきたの。
虚無を望んで夫の腕の中で目覚めた可愛いロザリア、最後の「夫を支えます」の場面がしっくりきました(本公演は、「夫を監督します」に感じられる・・)
歌はさすがに低音が苦しくてほとんど聞こえなかったけど、高音はなんとか歌えていた。この歌難しいのねえ。鳳月さんは素晴らしく歌い上げていて、夫に顧みられないまま年月を過ごしてきた妻の哀愁も漂い、本当に外部公演みたいだった。もし外部でやるなら、絶対この役は鳳月さん!!!と大絶賛だ。というレベルと比べれば、歌は圧倒的に差が出てしまったけれど、役作りは舞空さんのが好み。夫妻の年齢差も新人公演のほうが好みですしね。舞空さんも可愛くて、将来が楽しみ!でも星組に行ってしまうのですね。。。


マリノ・バルビ神父(愛乃一真)
もじゃもじゃ度が本公演より高い! 3人の信者の女性を虜にする神父様なのだから、もう少しイケメン風でも良いと思うのだが、思い切りましたね。本役の水美さんは神父服を脱ぐと結構イケメン風に作ってきて、(それでももじゃもじゃ~と嫌がられますが、カサノバと並んでいなければ結構いいと思うんだけど・・私のの好みか)、愛乃さんは徹底してもじゃもじゃでムサクルシイ(笑)。4年の監獄暮らしで女を落とす魅力を忘れたか?ってくらい。
新人公演はいきなり監獄場面から始まったし、セリフのカットも結構あったので大変だったと思うけれど、出番が多くてカサノバとずっと一緒にいて親友設定。芝居がしっかりしていてよかったです。
馬車の場面の歌もセリフもラップでも明瞭だし、お芝居も良くて、楽しかった。愛乃さんは歌える印象があるので(轟さんのDSで聴いた)もう一曲くらい聞きたかった。


ダニエラ(音くり寿)
声が綺麗。鈴を転がすような声とはこれだな~と思える。地味でまじめな侍女というのがぴったりな役作りで、前半は好奇心いっぱいですぐに飛び出すベアトリーチェを抑えることばかり言ってるけど、一緒に行くうちにどんどん楽しくなっていく様子が見えた。音ダニエラも可愛い人だ。華ベアトリーチェとは主従というより、友達みたいになっていく様子が、見ていて楽しい。こちらもいつもベアトリーチェと一緒にいて、カサノバとバルビ、ベアトリーチェとダニエラと、とても素敵なコンビでした。
音さんも声が美しくて歌上手しいので、一曲くらい聞きたかったな。


あとは気になった人を書く。

モーツァルト(希波らいと)
地下酒場の場面でとても目立っていた。お芝居良いですね。大騒動の中心になる人物だけど、明るくてかき回す感じ。毒薬飲んでぶっ倒れ、復活する場面がとても印象的。アニメチックで楽しかったです。


ブラがディーノ(春矢祐璃)
カサノバの父代わりの人。カットされずに済んでよかった! お告げの場面は水晶玉以外にいろいろ使う演出に代わっていたけれど(人手不足だな)、最後に彼がカサノバを思うセリフはあって、それがしんみり来る。しっかり父に見えたので、上手いなあと思いました。


ゾルチ夫人(糸月雪羽)
大事な場面がかなりカットされたため、謎の夫人になってしまった。コンスタンティーノが惚れ薬もなく一目ぼれするので、もっと美貌が際立つ人でなくちゃ~と思う(ごめんなさい)のでお化粧頑張ってください。本公演の花野じゅりあさんはとても美しいので、本公演こそ惚れ薬いらないよね。
可愛い優しい夫人で行くのかなと思ったら、ベネラへのキツイセリフはそのままなので、そこはどっちかにしてほしいところ>これは演出家へも言いたい。冒頭場面がないから、彼女の印象がコンスタンティーノとの場面だけなんですよねー彼女の魅力をはっきりしてほしいところ。


コンスタンティーノ(泉まいら)
コンスタンティーノは成金金持ちで、幾分セリフがカットになってましたが、説明はちゃんとあり、謎の人物にならずに済んでました。コンデュルメルとの歌は良かったです。陰謀する審問官と成金敏腕商人の化かしあい、黒い歌がいい雰囲気でした。
ゾルチ夫人への一目ぼれが何なのか、そこをもう少し知りたい。ベネラに甘言を弄する場面は、有能な商人らしくてとても良かった!この場面のお芝居すごく好き。


ミケーレ伯爵(一之瀬航季)
特筆したいのがこの人。なんて威厳があるの!遊び人の伯爵から法皇様というまるで水戸黄門の役なのですが、それが上手い。正体を隠しているときも、ちゃんと威厳が感じられ、だからバルビが気づくんだなと思う。若いのに、本専科の役割がちゃんとできていて、お芝居を占めてくれた。私は絶賛です。


ベネチア総督(高峰潤)
おじさまが続きますが、2大おじ様のこちらは本役さんと同じイメージ。そういう役作りでと指示があったのかな。本役の高翔さんのお芝居は結構いつも「いいひと」なので、今回も同じだと感じていた。「このベネチア総督じゃあだめだ」とコンデュルメルが絶望するおっとり善人の役作りなのだろうか。確かに新人公演のコンデュルメルなら、おっとり善人の総督がぴったりくるな。


ベネラ(都姫ここ)
可愛い子猫ちゃんで、とても目立つ。今回出番もあまりカットにならず、ちゃんと見せ場があった。コンスタンティーノとのやり取り、可愛くて、見張りとかには役に立たない猫らしくて(褒めてる)とても良かったです。



こんな感じです。一本物の新人公演はカットが大変。冒頭は全カットしないで少しでも残してほしかった。大事な伏線がいっぱいあったのに。仮面舞踏会の場面もほぼカットでしたね。あの群像場面好きだったのになあ。本公演を見たときは、1幕なんてちょっと冗長でもう少し頑張ったら1幕90分で全部収まるよな、って思ったものですが、私が思う切り方と違ったみたいで、「ここ切るか!」って思う場面がいっぱいだった。

ともあれ、帆純さんの初新人公演主演は、早霧さんレベルの美貌を生かした作品でぴったり、華さんのヒロインも可愛らしくてぴったりで、ちゃんと人選してるんだなあと妙なところで感心しました。
私はこの新人公演、好みです。また見たい!って思いました。



もうすでに忙しいけど、これからが年度末本番ですね。
確定申告の準備しなけりゃ。


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hanihani

新人公演良かったですよね。

本公演を観てない人は話が飛んじゃうと厳しいかもですが
本公演を観ていると、うまくカットしてるなと感じました。

新公トークというのを金曜日にみて、主演コンビがすごく色々と深く考えて作っているかを感じて、なんか新公トーク楽しかったです。
私は帆純まひろさんに関しては余り興味がなかったのですが、
ほんとオフで色々と考えて話す姿、話す内容を聞いて
とても真摯な方であり、かつかなりなイケメンなのですっかり
ファンになりました(笑)→ちょろいです

最期のチャンスを活かせて良かったし、ほってぃを支えられた華 優希ちゃんもよく頑張ったな、花娘さすが!と思いました。
by hanihani (2019-03-05 17:45) 

えりあ

hanihaniさん

トークも聞かれたんですね。帆純さんよかったですよ~最後のチャンスだったんだ。チャンスを最大に生かしていたと思いました。蘭陵王の時「うわ~綺麗な人!」と思ってましたが、今回明るい美男役で本当にお似合いで、わたしもファンに(笑)。華さんとお似合いで、お芝居も息があっていて、すごく素敵な可愛らしさのある美男美女カップルでした。
(カットはともかく)本公演見てなかったらもっと満足度が高そうな、良い舞台でした。宝塚を見たって思える感じ。みんなよかった!花組の若手さんも良い人が揃ってますね!これからが楽しみです。


by えりあ (2019-03-05 20:29) 

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